年収は、源泉徴収票や所得証明書、課税証明書などの書類を見れば分かります。ここでは、直接聞かずに年収を確かめる方法を解説します。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ）
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
給与所得者の平均年収
国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は433万円1000円でした。平均給料・手当は368万5000円で、平均賞与は64万6000円です。
また、男性の平均年収は532万2000円（平均給料・手当449万4000円、平均賞与82万8000円）、女性の平均年収は292万6000円（平均給料・手当253万8000円、平均賞与38万8000円）でした。
会社員の父の年収を確かめる方法
会社員の父の年収を知りたい場合は、源泉徴収票や所得証明書、課税証明書、給与明細書を確認する方法があります。これらの書類を見れば、1年間の収入額や所得額、1ヶ月の給与が分かるからです。
源泉徴収票を見る
源泉徴収票は、会社から支払われた年間の給与や賞与、納めた所得税額などが記載された書類です。書類は、年末調整後や退職時に会社から受け取ります。源泉徴収票で年収を知りたい場合は「支払金額」を確認します。支払金額には、給与や賞与、各種手当などを含めた総支給額が載っているからです。父の源泉徴収票を見られる場合は、支払金額を確認してみてください。
所得証明書を見る
所得証明書とは、所得内容を証明するための書類で、市区町村役場で発行されます。書類には所得や所得控除の内訳、課税標準額、年税額などが記載されています。そのため、所得証明書を見ることで、父の1年間の所得額を知ることが可能です。ただし、所得額とは収入から所得控除や経費を差し引いた金額となりますので、所得額からはおおよその年収しか分かりません。
課税証明書で確かめる
父の課税証明書がある場合は、年収が分かります。課税証明書とは、所得や住民税額を証明する書類のことで、市区町村役場で取得可能です。書類には、扶養の人数等による控除の状況なども記載されています。
会社員の場合は「給与収入金額」を確認すると、父の前年の年収が分かります。家に父の課税証明書がある場合は、給与収入金額を確認してみましょう。
給与明細で確かめる
給与明細で父の年収を予想できます。給与明細には、毎月の総支給額や控除額、手取り額が載っています。支給額とは基本給や各種手当のことで、控除額とは健康保険や住民税控除などです。
年収は「毎月の総支給額＋年間の賞与額」で計算が可能です。そのため、給与明細の総支給額が分かれば、年収を予想しやすくなります。
父の給与明細が近くにある場合は、給与明細からおおよその年収が分かります。
まとめ
源泉徴収票や所得証明書、課税証明書、給与明細書などの書類を見れば、会社員の父の年収が分かります。または、おおよその年収を推測できます。
出典
国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」
千葉市「千葉市よくある質問と回答」
江戸川区「住民税の課税・納税証明書について」
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
