更新日: 2021.12.08 年収

20代で年収1000万円を達成している人は日本にどれくらい?

20代で年収1000万円を達成している人は日本にどれくらい?
一般的な年収の会社員からすると、年収1000万円を達成している人は「お金持ち」のイメージを持つ人が多いでしょう。50代、60代など年を取ってから年収1000万円を達成した人もいますが、ごくまれに20代の高額所得者もいます。20代で年収1000万円を達成している人は、日本にどれくらいいるのでしょうか。今回は、統計資料を用いて詳細をご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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年収1000万円を達成している人の割合

まずは年齢を問わず、年収1000万円を達成している人が日本にどれくらいいるのか解説します。
 
国税庁が発表した「令和2年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者5245万人のうち、年収1000万円を達成している人数と割合は図表1のとおりです。
 
【図表1】

    

人数 割合 人数 割合 人数 割合
1000万円超
1500万円以下
158万9000人 5.2% 16万4000人 0.7% 175万3000人 3.4%
1500万円超
2000万円以下
33万5000人 1.1% 4万9000人 0.2% 38万4000人 0.7%
2000万円超
2500万円以下
11万2000人 0.4% 1万2000人 0.1% 12万4000人 0.2%
2500万円超 13万3000人 0.4% 1万2000人 0.1% 14万5000人 0.3%

 
男女計で最も多かったのは300万円超400万円以下の人で、913万人(17.4%)でした。年収1000万円を達成している人は少数派です。
 
男女を比べてみると、女性のほうが達成している人の数が少ないと分かります。年収1000万円を達成するのは、なかなかハードルが高いのでしょう。

 

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20代で年収1000万円を達成している人の割合

厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」によると、20代で年収1000万円を達成している人は男女ともに0%でした。
 
この金額には残業代やボーナスが含まれていないため、実際に達成している人はいるかもしれませんが、ごくわずかであると推測できます。
 
さらに、調査対象は賃金をもらっている会社員なので、個人事業主などであれば20代で1000万円を達成している人はいる可能性があります。
 
国税庁の「令和2年分民間給与実態統計調査」によると、20代の平均年収は20~24歳で260万円(男性:277万円、女性:242万円)、25~29歳で362万円(男性:393万円、女性:319万円)でした。平均年収と比較しても、年収1000万円は高収入です。
 
しかし、30代になると年収1000万円を達成している人は徐々に現れます。
 
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」を参照すると、30代で年収1000万円を達成している人は30~34歳男性で0.4%、35~39歳男性で0.8%でした。若いときに年収1000万円達成は無理でも、昇給や昇進で達成する人が出てくるのでしょう。
 
女性で年収1000万円を達成している人は30~34歳で0.2%、35~39歳で0.3%となっており、男性と比べると少ないです。
 
40代、50代と年齢が上がると、年収1000万円を達成している人は30代よりさらに割合が増えます。20代で年収1000万円を達成していなくても、年を取ってから1000万円プレーヤーになる人は一定数いるのです。
 
※厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」の賃金とは6月分の所定内給与額です。本記事では賃金を12ヶ月分で換算し、年収としています。

 

事業所規模が大きいほど年収1000万円達成者は増える

年収1000万円を達成できるかどうかは、事業所規模にも影響を受けている可能性があります。図表2は事業所規模別に、1000万円超1500万円未満の人がどれくらいいるかを表した表です。
 
【図表2】

事業所規模 割合
1~9人 1.9%
10~29人 2.4%
30~99人 1.6%
100~499人 2.2%
500~999人 3.4%
1000~4999人 6.0%
5000人以上 7.3%

(男女計)
 
図表3は、企業規模別に1000万円超1500万円未満の人の割合を表しています。
 
【図表3】

企業規模 割合
個人 0.4%
資本金2000万円未満 1.7%
資本金2000万円以上5000万円未満 1.8%
資本金5000万円以上1億円未満 1.9%
資本金1億円以上10億円未満 3.1%
資本金10億円以上 9.3%

(男女計)
 
企業の規模が大きいほど、年収1000万円達成者は増えます。同じ能力でも企業の規模が大きい会社で働いたほうが、年収1000万円達成者になれる可能性が高いと判断できます。
 
現在働いている会社で不満を抱えている人は、転職を検討しても良いかもしれません。

 

20代で年収1000万円を達成している人は極少

統計資料を用いて分析すると、20代で年収1000万円を達成している会社員は0%に近く、いたとしてもごくわずかです。しかし、30代になると年収1000万円達成者の割合が少しだけ増えます。
 
40代、50代と年を重ねるにしたがって、年収1000万円達成者の割合は徐々に上がるため、20代で年収1000万円でなくても、将来的に年収1000万円プレーヤーになる人はいます。
 
ただし、年収1000万円を達成している人は年齢を問わず日本では少数派です。年収1000万円プレーヤーへの憧れがあったとしてもあまりこだわらず、節約や資産運用などで着実に資産を増やすほうが堅実かもしれません。

 
出典
国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部