更新日: 2021.12.17 年収

子どもをお受験させる親たちの平均年収はいくら?

子どもをお受験させる親たちの平均年収はいくら?
子どもを私立小学校に通わせている親の年収が気になりませんか? お受験をするには、入学する私立小学校の学費だけでなく、塾や付き合いなど多額の費用がかかってくるのが現状です。ここでは、お受験をする親の年収について詳しく解説します。
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お受験にかかる費用

小学校受験では、ペーパー試験や行動観察、運動など幅広い能力が試験で問われます。普段の生活で教えることは難しい特殊な試験であることや、試験に関する情報が少ないという現状から、小学校受験専門の塾に通うのが一般的です。小学校受験の塾は、学校別に求められる知識や手先の巧緻性の指導を行います。
 
通う塾によっても費用は異なりますが、塾費用は1ヶ月5万円〜10万円程度。年長児になると、志望校別の対策講座や模擬試験などで追加の費用が発生するのがほとんどです。絵画教室や運動教室など、専門の教室に通わせている人も多く、子どもの弱い点に合わせて家庭教師を付ける人も。
 
受験対策以外にかかってくる費用に、服代や写真代があります。小学校別に最適な服装を用意する保護者もいて、親のスーツ代、子供のフォーマル服で30万円程度の準備が必要です。写真は願書に貼るものですが、スナップ写真ではなく、写真館で撮るため費用が数万円かかります。私立小学校の受験費用は、1校につき2万円〜3万円かかるので、受験準備だけで年間100万円以上の準備が必要です。
 

入学後にかかる費用

私立小学校に合格したら、すぐに入学金等を支払わなければなりません。文部科学省が平成30年に調査した「子供の学習費調査」によると、授業料や教材費、制服などを合わせて私立は年間159万8691円以上の費用がかかっていることがわかります。一方、公立小学校では、授業料は0円で通学用品などを含めても32万1281円の出費です。
 
そのほかにも、学校外で塾や体験活動などに参加することが多く、公立小学校の学校外活動費が21万4451円なのに対し、私立小学校の学校外活動費は3倍の64万6889円がかかっています。
 
入学後も、学力や学習環境を整える親が多いため、学費以外にもかかる教育費は多いでしょう。周りの同級生と同じレベルの教育を受けさせるために、想定以上の教育費がかかってしまうことがあります。
 

お受験させる家庭の平均年収とは?

年間100万円以上、教育費を支払える家庭の平均年収はいくらぐらいでしょうか。文部科学省が平成30年に調査した「子供の学習費調査」によると、私立小学校に通わせている親の年収は1200万円以上が46.9%を占めていました。
 
1000万円以上も15.6%もいて、1000万円以上の年収がある家庭は半分以上を占めます。2019年「国民生活基礎調査の概況」では、全世帯の平均年収は437万円ですが、年収400万円代で私立小学校に通わせている人はわずか9.5%。6年間通うと600万円以上の費用がかかる私立小学校は、平均年収で通わせるのは厳しい状況なのがわかります。
 
平均的な年収の家庭では、私立小学校に通わせるために、共働きにして年収を増やす人も多いです。小学校受験では、早くから受験準備の費用がかかってくるため、お金も早めの準備が必要になります。
 
お受験には合格してエスカレーター式で大学まで進学する場合、長期間にわたり高い教育費がかかってくることを覚えておきましょう。受験がなくても学校の勉強についていくために塾通いをしたり、親同士の交流も盛んなことからさまざまな費用がかかってきます。
 

お受験をさせるには1000万円以上の年収が必要

お受験をさせ、私立小学校に進学させている家庭の年収は1000万円以上が半数以上です。私立小学校に通わせるには、幼児から塾に通い、受験対策をしなければなりません。受験対策だけでも100万円以上がかかり、入学後も年間100万円以上の費用がかかります。授業料以外の塾や親の付き合いなども多く、教育費にかなり費用を出せる家庭でなければ、私立小学校への入学は厳しいです。
 
出典
文部科学省平成30年度子供の学費調査
文部科学省 平成30年度子供の学費調査
厚生労働省2019年国民生活基礎調査の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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