更新日: 2021.12.27 年収

年収1000万円の人の負債額ってどれくらい?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

年収1000万円の人の負債額ってどれくらい?
年収1000万円と聞くと、借金とは無縁の生活を送っているというイメージを抱く人は少なくありません。しかし、年収が1000万円ある場合でも、貯蓄も十分にある人もいれば年収の大半を借金返済に費やしている人もいます。
 
今回は、年収1000万円の個人や世帯の負債額は具体的にどれくらいあるのか、データをもとに解説します。
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年収1000万円クラスの世帯・個人のカードローン利用状況

全国銀行協会(全銀協)が2020年3月31日に発表した調査結果によれば、銀行カードローンの利用を行っている世帯の20.6%が、年収801万円から1500万円であることが判明しています。その内訳は年収801万円~1000万円の世帯が12.2%、年収1001万円~1500万円の世帯が8.4%で、概ね銀行カードローン利用者の5世帯に1世帯が年収1000万円クラスであると言えるでしょう。
 
また、銀行カードローンと消費者金融等の貸金業者のカードローンも併用している世帯のうち、年収801万円~1500万円の世帯は20.7%で、このことから複数社からの借り入れを行っている年収1000万円クラスの世帯も決して少なくないことがわかります。
 
一方、銀行カードローンのみを利用している年収801万円~1500万円の世帯は全利用世帯のうち20.1%なのに対して、貸金業者のカードローンのみを利用している年収801万円~1500万円の世帯は14.6%となっており、年収1000万円クラスの世帯は銀行カードローンを好んで利用する傾向にあるようです。
 
個人レベルの年収で見た場合、年収801万円~1500万円の人がカードローンの利用者に占める割合は、銀行カードローンの場合は利用者の8%、貸金業者のカードローンのみの場合は利用者の4.6%となっています。
 
カードローン利用者全体から見た場合は少ないですが、それでも1000万円クラスの年収を誇る人でもカードローンを利用する人がいないわけではないことがこの結果からわかる事実です。
 

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年収1000万円クラスの世帯の負債額

金融広報中央委員会が令和元年の状況を調査したところ、年収1000万円以上1200万円未満の世帯のうち、実に62.3%が何らかの負債を抱えているというデータが得られています。年収1000万円と言えども、負債と無縁というわけではないのです。では、その具体的な負債額はどれくらいなのでしょうか。
 
金融広報中央委員会の調査によれば、借入金が「ある」と答えた年収1000万円以上1200万円未満の世帯における借入金の平均は1832万円で、中央値を取った場合でも1550万円と、全体的に年収以上の負債を抱えている世帯が多いようです。
 
ちなみに、借入金がある世帯のうち、2000万円以上の負債を抱えている世帯は全体の38.5%となっており、負債がある世帯の4割弱は年収の2倍以上の負債を抱えていることがわかります。
 

何故年収1000万円の人や世帯にも負債があるのか

負債がある年収1000万円の人や世帯は何故負債を抱えることになったのでしょうか。その理由も金融広報中央委員会の調査結果から探ることができます。借り入れの目的の調査において、年収1000万円以上1200万円未満の世帯が借り入れを行った理由として、実に80.2%の世帯が「住宅の取得や増改築等の資金」のためと答えています。これは、他の理由と比べても圧倒的に多い割合です。
 
年収1000万円クラスともなると、家庭を持っている世帯も少なくありません。終の棲家や子供を養うための環境を整えるために、マイホームを建てたりリフォームを敢行したりすることが多くなるのだと推測できます。
 
また、次点以下の回答では「子供の教育や結婚資金」や「耐久消費財の購入資金」のために借り入れを行ったといったものもあり、マイカーを購入したり子供の将来のために資金を用立てたりする目的で、より良い将来を迎えるための借り入れであることがデータから読み解くことが可能です。
 

年収1000万円の人は、将来への投資を惜しみなく行う

年収1000万円の人でも、借金と無縁の生活を送っているわけではありません。むしろ、自分や家族の将来のために、負債を抱えてでも投資を惜しまないことがデータから浮き彫りになっているのです。
 
参考資料
一般社団法人全国銀行協会銀行カードローンに関する消費者意識調査<調査結果>(2020年3月31日発表)
金融広報中央委員会家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成19年以降)各種分類別データ(令和元年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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