更新日: 2022.01.10 年収
年収500万円稼ぐ女性は日本にどれくらいいる?
ここでは、年収500万円稼ぐ女性の人数と割合や、平均給与、各業種ごとの人数・割合を紹介します。女性で年収500万円稼ぐ人がどのくらいいて、どの業種に多いのか、ぜひチェックしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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日本の年収500万円稼ぐ女性の数と割合の推移
国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、令和2年に1年を通じて勤務した女性の給与所得者2167万9260人のうち、年収500万円超600万円以下の人は122万8245人です。割合にするとおよそ5.7%にあたります。
1年を通じて勤務した女性の給与所得者に占める、年収500万円超600万円以下の人の過去5年間の推移を図表1にまとめました。
図表1
年度 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
平成27 | 96万9000人 | 4.9% |
平成28 | 99万7000人 | 5.0% |
平成29 | 107万8000人 | 5.4% |
平成30 | 116万9000人 | 5.6% |
令和元 | 123万2000人 | 5.5% |
令和2 | 122万8000人 | 5.7% |
推移を見ると、年収500万円超600万円以下の女性は増加傾向にあり、平成27年と令和2年を比べると、割合は0.8ポイント上昇しています。
しかし、男性に目を向けると、令和2年時点で同様の男性は3076万6740人中413万8244人(約13%)です。女性も増えてきているとはいえ、男性と比べると人数は3分の1以下、割合も2分の1以下と、大きく下回っています。
年収500万円稼ぐ女性の給与月額と賞与額の平均
「令和2年分 民間給与実態統計調査」では、令和2年に1年を通じて勤務した女性の給与所得者の給料・手当の平均額は443万9000円、賞与の平均額は102万3000円という結果が出ています。両方を合わせた給与の平均額は546万2000円です。
同様の男性は給料・手当の平均額は460万3000円と女性よりも高いものの、賞与の平均額は87万9000円と女性を下回っており、給与の平均額は女性とほぼ同等の548万2000円です。
賞与額が基本給をもとに決まることが多いことを考えると、この年収帯では、女性のほうが平均的な基本給が高く、男性は年収に占める手当のウエイトが大きいと言えるでしょう。
年収500万円稼ぐ女性はどの業種に多い?
年収500万円超600万円以下の女性の人数が多い業種、および割合が高い業種はどの業種でしょうか。「令和2年分 民間給与実態統計調査」の結果をもとに、業種別の年収500万円超600万円以下の女性の人数と女性従業員に占める割合を図表2にまとめました。
図表2
業種 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
建設業 | 4万7603人 | 5.7% |
製造業 | 15万9741人 | 5.7% |
卸売業、小売業 | 15万1387人 | 3.8% |
宿泊業、飲食サービス業 | 1万1193人 | 0.9% |
金融業、保険業 | 6万6926人 | 1.0% |
不動産業、物品賃貸業 | 3万1630人 | 5.2% |
運輸業、郵便業 | 3万1758人 | 5.0% |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 5538人 | 13.6% |
情報通信業 | 6万4826人 | 11.7% |
学術研究、専門・技術サービス業、 教育・学習支援業 |
9万5630人 | 8.6% |
医療、福祉 | 39万9607人 | 7.8% |
複合サービス事業 | 3万5635人 | 13.9% |
サービス業 | 12万2640人 | 3.5% |
農林水産・鉱業 | 4131人 | 1.4% |
年収500万円超600万円以下の女性が最も多い業種は医療、福祉です。人数は39万9607人で、割合も7.8%と4番目に高くなっています。このほか、製造業、卸売業、小売業、サービス業も、年収500万円超600万円以下の女性が多い業種です。
また、割合を見ると、複合サービス事業の13.9%が最も高く、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業が続いています。
年収500万円稼ぐ女性は男性と比べて少ない
年収500万円を稼ぐ女性の人数・割合は近年増加傾向にあるものの、働く女性の1割にも届きません。また、同様の男性の人数・割合を大きく下回っています。女性にとって年収500万円は、低くないハードルだと言えるでしょう。
年収500万円を稼ぐ女性の人数や割合は、業種によって差があります。年収500万円を稼ぎたい女性は、年収500万円を達成した女性の人数や割合を見て働く業種を選択するのも、ひとつの手です。
出典
国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」
(第3表 給与階級別の総括表
第9表 業種別及び給与階級別の給与所得者数・給与額)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部