更新日: 2022.02.28 年収

歯科衛生士の平均年収はどれくらい? 年齢別の手取り額もチェック

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

歯科衛生士の平均年収はどれくらい? 年齢別の手取り額もチェック
歯科衛生士を就職や転職の候補に入れている人のなかには、収入面の待遇について知りたい人も多いのではないでしょうか。歯科衛生士は、現状ではそのほとんどを女性が占めており、年齢ごとの年収の差があまりないのが特徴です。
 
ここでは、歯科衛生士全体の平均年収と年齢別の平均年収を紹介するとともに、ほかの医療・福祉関連の職業の平均年収とも比較します。歯科衛生士になった場合の収入について、具体的に想像してみてください。
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歯科衛生士の平均年収と手取り額

 
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、歯科衛生士の平均年収はおおよそ356万円です。女性だけに絞った場合の平均年収はおよそ353万円、男性はサンプル数が非常に少ないために、データがありません。
 
厚生労働省「令和2年度衛生行政報告例」によると、歯科衛生士の就業数は女性が14万人を超えているのに対して、男性はわずか100人未満です。歯科衛生士のほとんどが女性であることを踏まえて、年齢別の平均年収と手取り額をみてみましょう。
 

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歯科衛生士の年齢別平均年収と手取り額

 
「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、歯科衛生士の年齢別のおおよその平均年収は、図表1のとおりです。
 
図表1

年齢 平均年収 平均勤続年数
20代前半 316万6500円 2.1年
20代後半 340万5500円 4.5年
30代前半 365万2600円 6.6年
30代後半 379万7700円 6.8年
40代前半 373万6400円 7.4年
40代後半 390万3000円 8.6年
50代前半 386万8600円 13.1年
50代後半 387万2500円 12.9年
60代前半 418万200円 27.0年
60代後半 233万400円 30.5年

 
年齢が上がるにつれて年収も上昇する傾向にありますが、上がり方は緩やかです。また、平均勤続年数をみると、50代後半まではどの年代でも比較的短いことも特徴です。
 
歯科衛生士は女性が大半であることから、結婚・出産で辞める人や、子育てなどが落ち着いた時点で改めて働き出す人が多く、勤続年数が延びづらいことが平均年収の上がり方に影響している可能性があります。
 
ただし、60代になっても続けて働く傾向もあり、60代前半まで平均年収が上がり続けます。
 

歯科衛生士の年齢別平均手取り額

歯科衛生士の平均年収をもとに、20代前半、30代前半、40代前半、50代前半の手取り額を計算すると、おおよそ図表2のとおりです。
※ボーナス、社会保険料控除、基礎控除以外の所得控除を考慮しない場合の概算値です。
 
図表2

年齢 手取り年収
20代前半 約253万円
30代前半 約291万円
40代前半 294万円
50代前半 305万円

 
歯科衛生士になりたての20代前半では平均年収がほかの年代より低いため、手取り額も40万円近く少ない計算です。30代前半と比べて30代以降は額面の年収に年齢間の差がそれほどないため、手取り額にも大きな差はみられません。
 

歯科衛生士とほかの医療・福祉関連の職業の年収の比較

 
図表3は、歯科衛生士の平均年収を、歯科技工士、看護師、准看護士、栄養士、介護支援専門員(ケアマネジャー)の平均年収と比較した表です。
 
図表3

職種 平均年収
歯科衛生士 356万1100円
歯科技工士 390万1600円
看護師 491万8300円
准看護士 413万100円
栄養士 373万6700円
介護支援専門員 398万8100円

 
歯科衛生士の平均年収は、いずれの職業の平均年収を下回っています。医療や福祉に関わる職業のなかでは、歯科衛生士の平均年収はあまり高いとはいえないでしょう。
   

歯科衛生士の年収は年齢による差があまり大きくない

 
歯科衛生士の平均年収は約356万円です。年齢別の平均年収をみると、ほとんどの年齢でも300万円台で、年齢が上がることによる大きな昇給はみられません。
 
これは、歯科衛生士のほとんどが女性で、結婚や出産などでキャリアが途切れる例が多いことが一因と考えられます。
 
また、ほかの医療・福祉関連の職業と比べても、歯科衛生士の年収は高いとはいえません。医療関連職で高給を目指す人には、あまり向いていない職業だといえるでしょう。
 
出典
厚生労働省 賃金構造基本統計調査 令和2年賃金構造基本統計調査(e-Stat)
厚生労働省 賃金構造基本統計調査 令和2年賃金構造基本統計調査より 表番号1:職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
厚生労働省 衛生行政報告例 / 令和2年度衛生行政報告例 統計表 隔年報(e-Stat)
厚生労働省 衛生行政報告例より 第3章 歯科衛生士・歯科技工士・歯科技工所 1 就業歯科衛生士数,就業場所・性・年齢階級別(2020年)
厚生労働省 賃金構造基本統計調査 / 令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(e-Stat)
厚生労働省 賃金構造基本統計調査より 表番号5:職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問)より No.2260 所得税の税率
国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問)より No.1410 給与所得控除
国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問)より No.1199 基礎控除
東京都主税局 個人住民税
全国健康保険協会 令和3年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表
厚生労働省 令和3年度の雇用保険料率について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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