更新日: 2022.03.27 年収

10代で年収1000万円を達成している人は日本にどれくらいいる?

10代で年収1000万円を達成している人は日本にどれくらいいる?
学生、または社会に出たばかりの頃は、将来の夢や希望にあふれ、「就職したら年収1000万円を目指したい」と考えている人も多いでしょう。また、他の人がどれくらいの年収なのかも気になるところです。
 
今回は10代で年収1000万円を達成している人は日本にどのくらいいるのか、ご紹介します。平均年収や他の世代の年収についても解説しますので、今後の参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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10代の平均年収はいくら?

国税庁長官官房企画課「令和2年度 民間給与実態統計調査」によると、10代の平均年収は男性が146万円、女性が115万円、全体で129万円です。他の年代の平均年収は図表1のとおりです。
 
図表1

年齢層 男性 女性 男女の平均年収
20~24歳 277万円 242万円 260万円
25~29歳 393万円 319万円 362万円
30~34歳 458万円 309万円 400万円
35~39歳 518万円 311万円 437万円
40~44歳 571万円 317万円 470万円
45~49歳 621万円 321万円 498万円
50~54歳 656万円 319万円 514万円
55~59歳 668万円 311万円 518万円
60~64歳 521万円 257万円 415万円
65~69歳 421万円 208万円 332万円
70歳以上 357万円 191万円 285万円
全体平均 532万円 293万円 433万円

※「令和2年分 民間給与実態統計調査」年齢階層別の平均給与より抜粋
 
最も年収が高い年代は男性は55~59歳、女性は45~49歳、男女の平均では55~59歳です。勤続年数が長くなる年代のため、年収も上がっていくと考えられます。
 
10代は学生が多く、家族の扶養下でアルバイトをしているケースが多いです。社会人になっている10代の場合は、入社間もなく、昇進や昇給もあまりないことから、平均より年収が少なくなります。他の年代の平均年収を知っておくと、よい刺激になるでしょう。

 

初任給の高い業種は?

厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」より、10代の業種別初任給を見ていきましょう。
 
図表2

業種 男性の初任給 女性の初任給平均
建設業 17万7000円 16万7200円
製造業 16万7300円 16万4200円
情報通信業 16万9600円 17万2700円
運輸業・郵便業 16万7500円 16万5400円
卸売業・小売業 17万700円 16万6200円
金融業・保険業 16万5800円 15万8000円
学術研究・専門・技術サービス業 16万7600円 16万6700円
宿泊業・飲食サービス業 16万9700円 16万6700円
教育・学習支援業 17万100円 16万3500円
医療・福祉 16万7200円 16万4600円
その他の業種 16万7800円 16万6300円

 
男性の初任給が最も多い業種は建設業、女性は情報通信業です。あくまでも初任給なので、昇給の程度は不明ですが、目安にするとよいでしょう。

 

10代で年収1000万円を達成している人の割合

10代で年収1000万円を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。年収1000万円を12ヶ月で割って月収約83万円とします。厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、10代で83万円の月収をもらっている割合は、男女ともに0%です。
 
つまり年収1000万円をもらっている10代はほぼいないことになります。10代の月収で最も割合が大きいのは、男女ともに16〜17万9900円の賃金階級です。

 

年収1000万円の割合が多い世代とは?

10代で年収1000万円はハードルが高すぎますが、社会人を続けているともらえる可能性があります。年収1000万円をもらっている人の割合が多い世代を見てみましょう。「令和2年度 民間給与実態統計調査」によると平均的な賞与は、給与に対して17.5%です。
 
そこで年収1000万円の内訳を賞与が年間175万円、毎月の給与を69万円とします。
 
「令和元年賃金構造基本統計調査」でこの数値を参照すると、月給69万円程度の人の割合が多い年代は男性で50〜54歳の7.4%、女性で50〜59歳の1.1%です。なお、1000万円を単純に12ヶ月で割った場合の月給である83万円で見てみると、男性で50〜54歳の1.9%、女性の55〜59歳の0.4%という結果です。
 
10代で年収1000万円は難しくても、長く働いていくうちに昇進や転職などで年収が上がると、いずれは年収1000万円に届く可能性があるでしょう。

 

10代で年収1000万円を達成している人はほとんどいない

10代で年収1000万円を達成している人はかぎりなく0に近く、ほとんどいないことが分かりました。しかし将来はどうなるか分かりません。実際に年収1000万円の人は存在するのです。就職する企業や会社での昇進で年収が上がることは十分考えられます。
 
または自分で起業するという選択肢もあります。「年収1000万円なんてとても無理」とあきらめずに将来の目標として年収1000万円を目指しましょう。

 
出典
令和2年分 民間給与実態統計調査
令和元年賃金構造基本統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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