更新日: 2022.05.24 年収

宇宙飛行士の年収って? 合格の難易度はどれくらい?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

宇宙飛行士の年収って? 合格の難易度はどれくらい?
大勢の人の憧れである宇宙飛行士ですが、数多くある職業の内のひとつであるため、収入という現実的な話もあります。そして、宇宙飛行士は誰でもなれるわけではなく、大勢の中から選ばれなければなりません。

では、宇宙飛行士の年収の目安はいくらぐらいなのか、日本人が宇宙飛行士になる難易度はどれくらいなのかを解説していきます。
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JAXAの職員としての給与

日本人の宇宙飛行士は、宇宙飛行士という独立した職業ではなく、宇宙航空研究開発機構JAXAの職員という扱いになります。そして、基本的な給与体系も、他のJAXAの職員と変わりません。JAXAの給与は、最終学歴と実務経験の年数によって決まります。
 
宇宙飛行士の試験に応募するためには、最低でも実務経験が3年以上の学士でなければなりません。その条件をJAXA職員給与規定に照らし合わせてみると、年収は約500万円ということになります。もちろん、より長い実務経験や博士号を持っていると収入は上がり、10年の実務経験がある博士号の人は年収が約760万円です。
 
ただ、それらの数字はあくまでも基本的なもので、JAXA内での役職が与えられたり、特殊な仕事に就いたりすると、収入は増加します。宇宙飛行士であっても、JAXA内の役職に就くことは珍しくはありません。
 
また、宇宙飛行士としての仕事をする場合には、特別な手当てが付きます。具体的な数字は仕事の内容によって変わりますが、実際に宇宙空間で働いている間は、基本給とほぼ同額の手当てが付くため、実質的に収入が倍になります。
 
さらに、語学学習や航空機の操縦訓練など、宇宙飛行士に関係する仕事であれば、ひと通り手当ての対象となります。したがって、同じ学歴や実務経験を持つJAXAの職員よりは年収が高いといえるでしょう。
 

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合格率は1%未満

日本人が宇宙飛行士になるためには、JAXAの宇宙飛行士候補者募集試験に合格する必要があります。そして、まずは書類審査によってふるいにかけられ、一次から三次までの選抜試験を受けます。
 
試験ではそれぞれ、医学的な検査の他、面接や特別なテストなどを行い、合格した人が次の段階へと進みます。全ての試験に合格すると宇宙飛行士、厳密には宇宙飛行士候補者になることができますが、人数は決して多くありません。具体的な採用人数は明らかにされていませんが、1回の試験で4人以上の宇宙飛行士が採用された例はないです。
 
2008年に実施された採用試験では、963人の応募者に対して、合格したのは3人のみで、単純な合格率は0.3%となります。1998年の試験は、864人の応募者がありましたが、合格したのは3人で、合格率は0.3%です。そして、2021年に募集された試験では、過去の試験よりも圧倒的に多い4127人が応募しています。しかし、応募人数が増えたからといって、採用人数が増えるとは限りません。そのため、合格率が0.1%を下回ることもあり得ます。
 

難易度の割に年収は高くない

宇宙飛行士の年収は大体、多いときで1000万円から1500万円、通常時は500万円から1000万円程度が目安です。世の中には、合格率が圧倒的に低い試験に通過したら、より多くの収入が得られる職業は数多くあります。この数字は、宇宙飛行士になるための難易度には合っていないかもしれません。しかし宇宙飛行士になるのであれば、収入よりも宇宙に行きたい、宇宙事業に携わって働きたいという意志が大切といえるでしょう。
 

出典

宇宙航空研究開発機構 給与規定
宇宙航空研究開発機構 2021年度 宇宙飛行士候補者 募集要項
宇宙航空研究開発機構 2021年度 宇宙飛行士候補者の募集結果について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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