更新日: 2022.09.07 年収
原発作業員の年収はどれくらい? 仕事内容は?
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
原発作業員の仕事内容
原発作業員とは、東日本大震災によって被害を受けた福島県を中心に、全国の原子力発電所で働く方をいいます。募集時の条件によって内容は異なりますが、清掃や点検・補修といった設備管理、放射能廃棄物の処理や除染作業などが主な業務となります。
そのほかにも作業のための足場の組み立てや解体、資材の搬入といった建築現場関連の技術職や雑工(軽作業)など、専門性の高い技能や、ある程度は身体的な負荷が高い肉体労働が含まれることもあります。
作業時は防護服を装備し、常に快適な環境で業務が行えるわけではありません。また、高所作業など危険が伴うこともあります。しかし、重要な生活のインフラを支え、その安全のために働くという意味では、非常にやりがいのある仕事といえます。
原発作業員の年収は?
求人検索エンジン「Indeed」が、過去3年間に掲載された求人やユーザーから提供された情報を基に算出したデータによると、原発作業員の年収の平均はおよそ420万円となっています(2022年7月20日時点)。日給では約1万8000円で、金額を見ればそれなりの給与といえます。
勤務先によっては社宅や寮が用意されており、格安または無料で住むことができる場合もあるため、同程度の年収の場合と比べて自由に使えるお金が多くなることもあるようです。
原発作業員として働くには
原発作業員に特別なスキルや経験は必要なく、健康であれば基本的には誰でも応募できます。ハローワークや人材紹介会社、求人サイトを通じて応募し、一般的な面接試験による選考過程を経ることになります。
ただし、募集している業務内容によっては前述した建築現場関連の技能のほか、普通自動車の運転免許、建設機械の操縦資格や経験が求められることもあります。
また、原発作業員は業務による健康被害や作業中のけがなどのリスクがまったくないとは言い切れない仕事です。
実際に原発の除染作業に従事する場合、6ヶ月に1回の健康診断が義務付けられていますし、被ばく線量の上限を超えない範囲でしか働くことができないよう法令で定められています。
原発作業員として働くことを考える場合、収入や仕事に対するやりがい、就業のたやすさといった面だけではなく、業務内容を鑑みて将来的な健康リスクも考慮するようにしてください。
原発作業員の仕事は募集要項をよく確認すること
原発作業員は就業が比較的容易で、ある程度の収入を得られる可能性がありますが、業務の内容によっては特別な技能や資格が必要となる場合もあります。また、健康面のリスクを抱える仕事でもあるため、発作業員の仕事に興味を持っている方は、募集要項や業務内容を十分に確認した上で就労を検討するようにしてださい。
出典
Indeed 日本の原発作業員の平均年収・給与
執筆者:柘植輝
行政書士