更新日: 2022.10.11 年収

「アンパンマン」は現実的に考えるとどんな仕事をしてる?給与が発生するなら年収はいくら?

「アンパンマン」は現実的に考えるとどんな仕事をしてる?給与が発生するなら年収はいくら?
小さな子どもに大人気のアニメ「それいけ!アンパンマン」。アンパンマンはジャムおじさんのパン工場から日々パトロールやパンの配達に行き、時には「ばいきんまん」と戦うこともあります。また、おなかがすいている人には顔のパンを与えることも。そんなアンパンマンが、もし給料を受け取っていたらどれぐらい稼ぐことができるのでしょうか。
 
この記事ではアンパンマンの年収について、考えていきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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警察官の平均年収は783万円

アンパンマンの仕事は「町のパトロール」「ばいきんまんと戦うこと」「パンの配達」の3つに分かれます。日本でアンパンマンのような町のパトロールを行っているのは、「警察官」や「道路パトロール隊員」でしょうか。「警察官」の仕事は多岐にわたりますが、交番や駐在所を拠点に町のパトロールを行うなどの活動を通して、地域の治安を守るのが主な仕事です。
 
また、犯罪などのトラブルが起きた場合には、捜査など犯人逮捕のための活動を行い、問題の解決を目指します。「道路パトロール隊員」とは高速道路上に落下物や障害物がないか、路面に異常がないかどうかをパトロールする仕事で、万が一事故や災害が起きたときには警察や消防と協力して、二次的な事故を防ぐよう活動しています。アンパンマンの仕事はどちらかというと、「警察官」に近いかもしれません。
 
総務省によると、2021年の東京都における警察職の平均給与月額は49万8391円で1年間に受け取るボーナスの平均額は185万2300円でした。ここから年収を計算すると783万2992円となります。
 
また、厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、道路パトロール隊員の平均年収は307万7000円となっています。警察官は公安職の公務員であるため、道路パトロール隊員よりも年収が高くなりますが、その分、犯罪や事故が起きたときの捜査や解決などもしなければなりませんし、アンパンマンがばいきんまんと戦うときのように、危険と隣り合わせの仕事です。
 

パンの配達を頑張れば年収288万円

アンパンマンのもう一つの仕事は、おなかをすかせた人にパンを分け与えること。パン工場でできたパンを配達することもありますが、本当におなかをすかせている人には自分の顔を分け与えます。原作者のやなせたかしさん(1919―2013)は戦争で空腹を経験したのですが、そこから子どもたちに、分け与えることで飢えをなくせることを伝えたかったのだそうです。
 
このようなことを考えると、アンパンマンの「パンの配達」はフードデリバリーの仕事の性質もありますが、フードバンクや子ども食堂のような性質も持っているといえるでしょう。
 
ちなみに、近年では副業として、個人事業主が配達部分だけを請け負うこともありますが、配達員として仕事をした場合、1回当たりの給料は500円ほどで、1時間に3件の配達を月に160時間行った場合に得られる年収は288万円ほどです。
 
一方、フードバンクとなると、給料を受け取るスタッフのいない団体が、全体の半数ほどに上るというデータもあります。アンパンマンが善意でパンを分け与えるように、ボランティアとして活動している人が多いのです。
 

アンパンマンの仕事を年収換算すると1000万円以上


 
アンパンマンは365日、ほとんど休みなく警察のような仕事とパンの配達を行っているので、もし給料をもらっていたら年収1000万円を超えるかもしれません。とはいえ、現実世界では公務員である警察官の副業は制約があるので、アンパンマンのようにパンを配って収入を得ることは難しいでしょう。アンパンマンは妖精で、物語もファンタジーではありますが、頑張る人には相応の報酬があってほしいですね。
 

出典

アンパンマンポータルサイト
総務省 給与・定員等の状況|給与・定員等の調査結果等
職業情報提供サイト(日本版O-NET) 道路パトロール隊員
公益財団法人流通経済研究所 平成31年度 持続可能な循環資源活用総合対策事業 フードバンク実態調査事業 報告書
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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