更新日: 2022.11.08 年収
「年収1000万」の人の時給はいくら?平均労働時間をもとに考えてみた!
本記事では、年収1000万円の人の時給について検証します。年収1000万超の人の割合や、時給を上げる方法についても紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年収1000万超は約4.5%
日本に年収が1000万円を超える人はどの程度いるのでしょうか? 国税庁の「令和2年民間給与実態統計調査」によると、給与所得者で年収1000万超の人の割合は約4.5%です。年収ごとの割合と人数の詳細は図表1の通りです。
図表1
年収 | 割合 | 人数 |
---|---|---|
100万円以下 | 8.4% | 442万人 |
100万超200万以下 | 13.8% | 726万6000人 |
200万超300万以下 | 15.5% | 814万2000人 |
300万超400万以下 | 17.4% | 913万人 |
400万超500万以下 | 14.6% | 764万3000人 |
500万超600万以下 | 10.2% | 536万6000人 |
600万超700万以下 | 6.5% | 339万5000人 |
700万超800万以下 | 4.4% | 231万3000人 |
800万超900万以下 | 2.8% | 145万3000人 |
900万超1000万以下 | 1.8% | 952万人 |
1000万超1500万以下 | 3.3% | 175万人3000人 |
1500万超2000万以下 | 0.7% | 384万人 |
2000万超2500万以下 | 0.2% | 124万人 |
2500万超 | 0.3% | 145万人 |
計 | 100% | 5244万6000人 |
国税庁 令和2年民間給与実態統計調査より筆者作成
給与所得者を対象としたデータなので、個人事業主や経営者などはデータに含まれていませんが、年収1000万超の給与所得者はかなり少ないことがわかります。
総労働時間は年間約2000時間
経団連が公表した2020年労働時間等実態調査によると、パートタイム労働者を除く一般労働者の2019年年間平均労働時間は2000時間です。1800時間以上2000時間未満の回答が最も多く、全体の約45%を占めます。
1000万プレイヤーは時給5000円
1000万円を年間平均労働時間の2000時間で割ると、時給5000円です。もちろん、長時間労働やサービス残業などが多い場合には時給は下がります。
また、平日に毎日12時間働くとすると年間労働時間は約2900時間となり、時給は約3400円です。高収入の企業の場合、ハードな働き方をする企業も一定数あるため、労働時間によっては時給はあまり高くないかもしれません。皆さんも、ぜひご自身の時給を計算してみてください。
税金や社会保険料がかかる
また、所得には税金や社会保険料がかかります。そのため、額面年収ではなく手取りで時給を計算すると、時給は下がります。税金や社会保険料は所得が上がるほど高くなりますので、高所得の方は、額面と手取りで時給を計算したときの時給の変動幅は大きくなります。
時給を上げるには
同じ年収でも、働き方によって時給は全く異なります。時給を上げて効率よく稼げれば、仕事とプライベート双方の充実につながります。今の会社で業務効率をよくしたり昇進を狙ったりすることも一つの方法ですが、より最短で効果が期待できるのは転職です。
転職先の勤務時間や給与によっては、時給がかなり上がることも期待できます。転職活動をするだけであればリスクは少ないので、ぜひ自分の時給を上げるために検討してみてください。
出典
国税庁 令和2年民間給与実態統計調査
一般社団法人日本経済団体連合会 2020年労働時間等実態調査
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部