日本で「年収600万以上」の人はどのくらい?高年収と言える? 平均年収の高い業界も確認

配信日: 2022.11.25

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日本で「年収600万以上」の人はどのくらい?高年収と言える? 平均年収の高い業界も確認
「年収600万円」と聞くと、高年収だと感じる人もいれば、平均的だと思う人もいるでしょう。単身者であれば、貯蓄をしながらプライベートも充実した生活ができる年収かもしれません。
 
しかし、扶養家族が多い場合は、年収600万円を稼いだとしても、決して裕福とは言えない場合が多いでしょう。
 
本記事では、年収600万円が高収入なのか、また600万円を稼げる業界とはどのような業界なのかについてまとめます。
FINANCIAL FIELD編集部

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年収600万円は高年収?日本の平均年収

年収600万円は平均年収と比べると、高いのでしょうか、それとも低いのでしょうか。
 

・平均年収は443万円

国税庁が実施した「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の平均年収は443万円です。男女別に見ると、男性545万円、女性302万円で、男女で200万以上もの差があります。どちらにしても、年収600万円という年収は男女ともに平均よりも高いと言える年収です。
 

・年収600万円以上の給与所得者の割合は約2割

同調査の給与階級別分布を見ると、令和3年では年収600万円以上の給与所得者は全体の21%の割合であることが分かります。つまり、約8割の給与所得者が年収600万円を下回っているということです。男女別に見ると、年収が600万円を上回っている男性は32.2%、女性は7.1%にすぎません。
 
これらのことから、年収600万円は高年収であると言えます。
 

平均年収が高年収の業界

年収600万円は高年収と言えることが分かりましたが、どのような業界であれば年収600万円を上回ることができるのでしょうか。平均年収が高い業界を順に見ていきましょう。
 

・平均年収が最も高いのは電気・ガス・熱供給・水道業

国税庁が実施した「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、最も平均年収が高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」で、その平均年収は766万円です。内訳は平均給料・手当が609万円、平均賞与が157万円と、他の業界に比べて給料も賞与も圧倒的に高いのが特徴です。
 
生活インフラを担っているため業界全体が安定していることや、需要が安定している業界であることから、高水準であることが考えられます。業界別の給与階級別分布を見ても、電気・ガス・熱供給・水道業では年収が800万円を超えた給与者の割合が41.7%と、他の業界と比べ圧倒的に高いです。
 

・次いで高いのは金融業・保険業、情報通信業

電気・ガス・熱供給・水道業に次いで「金融業・保険業」が677万円、「情報通信業」の624万円と続きます。その他の業界の平均年収は600万円を下回っていることから、この2つの業界も平均年収が高い業界と言えます。
 
どちらの業界も各個人の業績や評価によって、その賞与が決められることが多い業種のため、年齢に関係なく年収が高くなりやすい特徴がある業界です。年収800万円を超えている人の割合も、金融業・保険業は27.6%、情報通信業の場合は21.9%と高い水準となっています。
 

年収600万円を目指すには業界を意識した就職活動を

年収600万円を上回っている人は給与所得者全体の約2割しかいません。その割合は少なくともここ10年間は変わっていないため、年収600万円以上稼ぐことは容易なことではないと言えます。
 
しかし、そんな中でも年収600万円を目指すには、まずは平均年収の高い業界を知り、その業界への就職を選択することも1つの方法です。キャリア設計を行う際には、将来を見据え、業界も意識しながら進めるといいでしょう。
 

出典

国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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