更新日: 2022.11.30 年収
年収1000万円以上の富裕層は「本を読む」。書籍の購入費を抑えながら読書する方法とは?
今回は最新の統計調査を基に、年収が高い人ほど多く読書をしている実態について解説。読書を習慣化する上で気になる「書籍購入費」を抑える方法も紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年収1000万円以上の3割が「月3冊以上」
まずは最新の統計調査から、年収と読書量の関係を探ってみましょう。
オーディオブックの製作・販売を行う株式会社オトバンクは2022年9月、「年収1000万以上」と「年収500~600万円」の世帯別に1ヶ月当たりの読書量を比較する調査を行いました(調査対象:それぞれの世帯別に20~69歳の男女400名ずつ、計800名)。
この調査によると、年収500~600万円の世帯では、月に1冊以上は読む人と読書をまったくしない人の割合がちょうど半々となり、3冊以上読んでいる人は20%でした。
一方、年収1000万円以上の世帯では、月に1冊以上本を読む人が63%、3冊以上も32%に上り、年収500~600万円に比べて読書量が多い傾向がみてとれます。
【図表1】
【図表2】
この傾向は、本にかけるコストの観点からも裏付けられます。
総務省が発表している「家計調査 家計収支編」(2021年度)で年収別に「書籍購入費」をみると、年収169万円未満の人が2015円だった一方、年収963万円以上の人は4389円で、2倍以上となっています。
これらの調査結果から、高年収の人ほど本をたくさん読み、その分、お金もかけていることが分かります。
購入費を抑えるには
ここまでみてきたように、高年収の人ほど読書を習慣化している傾向が統計上も明らかです。富裕層を見習い、これから習慣化したいという人も多いでしょう。
長期的な習慣とする上でネックになるのがコストですが、必ずしもたくさんお金をかける必要はありません。ここでは、本の購入費を抑える方法を3つ紹介します。
「サブスク」を活用する
スマホやタブレットで読める電子書籍が普及し、定額料金で読み放題のサブスクリプション(サブスク)サービスも増えています。
利用期間内であれば好きなだけ読むことができ、読む本も気軽に変えられるので、コストを抑えつつ読書量を増やすにはもってこいです。
「漫画」「雑誌」「実用書・ビジネス書」など、ジャンルごとに強みを持つさまざまなサービスがあり、実用書・ビジネス書の場合、ほとんどが月額1000円以内で利用できます。
ただし、本を読まない月でも契約している限り課金されてしまうので、解約を忘れないように気を付けましょう。
動画配信サービス(VOD)を活用する
動画配信サービス(VOD)の中には、電子書籍を扱っているものもあります。サービス内で付与されるポイントや商品券を使えばお得に電子書籍を購入でき、動画と同じアプリで読書も楽しめるメリットがあります。
ただ、電子書籍の専門サイトと比べるとラインアップの面で劣る場合があるので、注意が必要です。
図書館を利用する
コストをかけないという意味では、オーソドックスに図書館を利用するのが一番です。ただ、一度に貸し出せる冊数が決まっていたり、新刊や話題の本は予約待ちになったりと、使い勝手ではサブスクなどに劣る面もあります。
図書館へ行き来する手間もかかりますが、館内を散策する中で新たな愛読本と出会えることも多く、習慣化の第一歩として、「とりあえず足を運んでみる」のもよいでしょう。
まとめ
この記事では、最新の統計調査から、高年収の人ほど多く読書している実態を解説し、習慣化する上で気になる購入費を抑える方法を紹介しました。
電子書籍の普及でさまざまなサービスが生まれ、選択肢が広がっています。この記事を参考に、ご自身にフィットするものをみつけて、お得に読書を楽しんでください。
出典
株式会社オトバンク 世帯年収1000万円以上の高世帯年収層と平均世帯年収層の読書習慣に関する調査
総務省統計局 家計調査 家計収支編(2021年) 表番号3 年間収入五分位・十分位階級別 総世帯・勤労者世帯
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部