更新日: 2022.12.05 年収
気になる「冬のボーナス」令和3年冬は平均「38万787円」! 去年の結果を振り返ってみよう
そこで今回は、令和3年の冬のボーナスの平均額やボーナスが多く支給されている業界や職種について紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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冬のボーナスの平均支給額
厚生労働省の「毎月勤労統計調査令和4年2月分結果速報等」によると、令和3年に冬のボーナスを支給したすべての業界の平均支給額は38万787円でした。前年は38万481円でしたので、率にすると0.1%の増加となっています。
令和3年に冬のボーナスを支給した企業は70.2%で前年度の69.9%より0.3%増加しました。支給される事業所に雇用される労働者の割合は令和3年が82.5%で、令和2年の81.8%より0.7%増加しています。
決まって支給される給与に対する割合は1.04ヶ月分で、令和2年の1.02ヶ月分より0.02ヶ月分増加しました。厚生労働省の「毎月勤労統計調査令和4年9月分結果速報等」によると、令和4年の夏のボーナスの平均支給額は38万9331円で、前年と比べて2.4%増加しました。令和3年冬~令和4年夏のボーナスの平均合計額は77万118円です。
なお、「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、10人以上の規模の企業で年間のボーナス支給額が最も多い年代は50~54歳で117万2300円、2番目は55~59歳で114万6700円、3番目は45~49歳で106万8500円でした。
・企業規模別冬のボーナスの平均支給額
冬のボーナスの平均支給額を企業規模別でみてみると、500人以上の企業は62万1724円、100~499人の企業は42万4899円、30~99人の企業は34万4921円、5~29人は27万3064円です。前年比は500人以上が0.7%増、100~499人が0.8%増、30~99人が0.8%減、5~29人が1.6%増で、30~99人の企業以外は前年より増加しました。
企業規模が大きいほどボーナスの支給額は多い傾向で、500人以上の規模の企業と5~29人の企業では、支給額に2倍以上の開きがありました。
ボーナスの支給額が多い業界・職種
厚生労働省の「毎月勤労統計調査令和4年2月分結果速報等」によると、冬のボーナスの支給額が最も多い業界は電気・ガス業で79万4941円、2番目が情報通信業で67万1032円、3番目が金融業で62万5813円でした。前年比の伸び率が最も高かったのは不動産・物品賃貸業で9.4%増、2番目が建設業で6.7%増、3番目が飲食サービス業で6.1%増です。
・年間のボーナスの支給額が多い職種
求人情報・転職サイトのdodaが1万5000人を対象に行ったアンケートによれば、年間のボーナスの平均支給額が最も多い職種は内部監査で189万9000円、2番目がMRで181万5000円、3番目が融資審査・契約審査で170万1000円という結果でした。上位10職種すべてにおいて前回よりも平均支給額が上がりました。ランキング上位は専門的な知識を必要とする職種が多くを占めています。
ボーナスの支給額は企業規模・業界・職種の影響を大きく受ける
令和3年の冬のボーナスの平均支給額は、前年に比べて多くの業界で増加しました。また、令和4年の夏のボーナスも全体的な傾向として前年に比べて増加しています。ただし、前年に比べて増減が大きかった業界、前年とあまり変わらない業界など、業界事情が大きく影響しました。全般的に企業規模が大きいほど、専門的な職種ほどボーナスの支給額が多い傾向です。
出典
厚生労働省 毎月勤労統計調査令和4年2月分結果速報等
厚生労働省 毎月勤労統計調査令和4年9月分結果速報等
厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
doda ボーナス平均支給額の実態調査【最新版】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部