「特殊清掃」って具体的にどんな仕事? 年収はいくらくらい?
配信日: 2022.12.11 更新日: 2022.12.12
そこで、今回は実際の特殊清掃がどんな仕事なのかを解説していきます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
特殊清掃の業務内容
特殊清掃と聞くと、人が亡くなった際の汚れやにおいが染みついた場所の清掃をする仕事とイメージされる方が大半でしょう。実際にそういった現場もありますが、それだけではなく、ごみ屋敷の清掃や遺品整理といった清掃・片付け業務も行っているようです。
人の死に関連する清掃に限らず、汚れがひどく簡単にはきれいにできない場所の清掃や、遺品の整理なども特殊清掃の業務内容です。
特殊清掃の年収は?
創作の中の描写のように、特殊清掃なら破格の年収! というわけにはいきません。2022年10月11日時点におけるIndeedの求人情報154件を集計したところ、平均年収はおよそ362万円でした。地域や年齢にもよりますが、一般的な年収と比べて特段高いというわけではなさそうです。
業務内容を考えると、人によっては割に合わないなと感じてしまう金額ではないでしょうか。現実の特殊清掃は、映画やドラマ、小説などから想像するような高収入の仕事とまではいかないようです。
特殊清掃に向いている方、向いていない方
特殊清掃という業務は扱う事柄との関係上、精神的・肉体的にある程度の強さが必要です。人の死に関わるという点では精神面が、清掃や物の運搬という点では肉体面がモノをいう仕事でもあります。そのため、ある程度業務について割り切って考えることができる方や、そういったことが気にならないという方には向いているといえるでしょう。
逆に、人の死にまつわる仕事や汚れに対して抵抗があるという方には向いていない仕事といえます。また、特殊清掃の仕事では、突発的に現場に向かうことが必要になることもあります。土日祝日は必ず休みたい方や、業務の忙しさに波があることが好きではないという方にも向いていない仕事でしょう。
特殊清掃の仕事の探し方
特殊清掃の仕事は、ハローワークや求人サイト、求人情報誌に掲載されていることがありますが、求人数はそれほど多くないようです。そのため、特殊清掃として働きたいというタイミングですぐに就業できるとは限りません。特殊清掃の仕事を探す場合は、ハローワークや求人サイト、求人誌を根気強くチェックしてみてください。
特殊清掃の仕事に将来性はあるのか
特殊清掃という仕事は今後ニーズが増えていくことが予想されます。少子高齢化社会によって、清掃を必要とする住居などが増えていく可能性が高いからです。
現時点で800万円や1000万円といった高収入を狙える職種ではないかもしれませんが、今後ニーズが高まっていき、管理職への昇格や、経営者側へ回ることなどができれば、高収入を得られる可能性もあります。そういった点を踏まえると、特殊清掃は将来性がある仕事といっても差し支えないでしょう。
まとめ
特殊清掃という仕事は、主に、人が亡くなった際に染みついた汚れやにおいの清掃、ごみで汚れた現場の清掃・片付けなどを行う仕事です。年収は362万円程度と想定されますが、やりがいのある仕事のひとつです。特殊清掃の仕事に興味を持たれた方は、インターネットや求人誌、ハローワークなどで探してみてはいかがでしょうか。
執筆者:柘植輝
行政書士