更新日: 2022.12.20 年収
【ONE PIECE】サンジのような「船舶調理人」の平均年収はいくらくらい?
サンジは海賊船の調理人ですが、実際の船舶調理人はいったいどのような船に乗って、どのような仕事をしているのかご存じですか。また、陸上で働く調理人との業務に違いはあるのでしょうか。そして、一般的な平均年収はいくらくらいなのでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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船舶調理人の仕事
船舶調理人が乗船する船は、人を運ぶ旅客船、貨物を輸送する貨物船、海の清掃をする清掃船や海洋調査船などの作業船、漁業をする漁船などがあります。船舶調理人は船の乗組員の食事を調理するのが主な仕事ですが、旅客船の船舶調理人は、乗船したお客の食事も調理し提供します。陸上の調理人と同じように、料理の調理や提供、後片付けや掃除などの衛生管理も行います。
そして、調理に次いで重要な仕事が食材の管理です。一度航海に出ると、食材を調達できるのは次に寄港する港になります。それまでの間、手持ちの食材をうまく使い、栄養バランスを考え、飽きのこない献立を作ることが必要です。また、天候や機械トラブルなど、計画通りの航海ができない場合もあるので、予定より航海日数が多くなることも考慮して食材を使っていかなければなりません。
さらに、寄港したら的確に食材を調達することが大切です。船に食材を積み込めるスペースには限りがあるので、事前に献立を考えたり、必要な食材を厳選したりすることが必要となります。計画的に食材を厳選して、必要な量を調達するスキルが求められます。
船舶調理人の平均年収は
船舶調理人の年収は、陸上の調理人同様に経験や年齢、資格の有無などによっても差がでますが、それ以外にも乗船する船の種類や大きさ、乗員の人数などによっても違いがあります。
インターネットなどに出ている求人情報の給与条件などで年収を見てみると、漁船の場合おおよそ250万~450万円、作業船の場合おおよそ320万~675万円、貨物船の場合おおよそ300万~570万円などとなっています。旅客船の場合、フェリーなどはおおよそ330万~375万円です。
大型の豪華客船の場合は、日本船籍なのか外国船籍なのかによっても差がありますが、おおよそ240万~580万円、さらに役職が付いたり料理長などになったりすると1000万円以上になることもあるそうです。
これらのさまざまな船舶料理人の年収を平均してみると、船舶調理人の平均年収は、おおよそ400万円ぐらいとなります。また、船舶料理士という国家資格を取得すると1000トン以上の船舶で調理をすることが可能になります。大型船舶や豪華客船などでの就業は、高い年収を望むことができるのではないでしょうか。
収入だけでは計れない船舶調理人という仕事
船舶調理人といっても、どんな船に乗るのかによってその環境は大きく違ってきます。貨物船や漁船など、年間300日もの長期間乗船する船もありますが、旅客船などは3ヶ月乗船すると1ヶ月お休みがもらえる就業体制の会社もあります。
乗船中にかかる生活費が無料で、寄港地で使うお小遣いぐらいしか出費がいらず、給料を使う機会もないので貯蓄することができるといった声や、ずっと海の上で限られた空間と限られた人の中で生活しなければならないという声もあり、どんな船に乗るのかによって待遇や生活環境が左右されるようです。
船舶調理人というのは職場と生活する場が同じであり、働いているうちに国内外を移動しているという特殊な状況で働くことになります。
しかし、海や船が好きだったり旅が好きだったりといった理由があり、特殊な環境でも調理という仕事が楽しめるのであれば、魅力的な職業といえるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部