更新日: 2024.07.29 年収
約3人に1人が「年収500万」! 年収が500万以下の人口の割合はどのくらい?
あるデータでは、給与所得者の約3人に1人が年収500万円超となっています。そうしたデータも含め、本記事では年収500万円を一つの基準とし、年収ごとの人口割合を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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日本人の平均年収はいくら?
国税庁は、毎年、民間の給与実態について調査し、結果を公表しています。「令和3年分 民間給与実態統計調査」の結果報告によると、1年を通じて働いた給与所得者は約5270万人おり、その人たちの年間平均給与は443万円でした。対前年比では、2.4%増加しています。男女別では、男性の平均給与は545万円、女性の平均給与は302万円となっています。
年収500万円超の割合と500万円以下の割合
給与所得者の年間平均給与を見ただけでは、年収500万円超の人たちの割合を正確には把握できません。同調査結果報告では「給与階級別給与所得者数・構成比」も公表されています。
これによると、年間平均給与が500万円超の人は約1659万人で、給与所得者の約31%を占めています。確かに、給与所得者の3人に1人程度が年間平均給与500万円超であるといえるでしょう。
一方で、年間平均給与が500万円以下の人は約3620万人おり、給与所得者に占める割合は約69%となっています。全体の平均給与は対前年比で増加したとはいえ、依然として、年間平均給与500万円以下の人の割合が多数派であることが分かります。
・男女別にみる年収500万円超の割合
国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」では、男女別でも給与階級別に給与所得者の割合を公表しています。それによると、500万円超の給与を受け取っている男性は給与所得者全体の45%です。つまり、500万円以下の男性は55%ほどとなります。
やはり、500万円以下が過半数を占めてはいますが、そこまで大きな差はないともいえるでしょう。500万円超の女性の給与所得者は、全体の13%にとどまります。男性とは大きく異なり、年収500万円以下の女性は約87%と、大半を占める結果となりました。
年収ごとの割合もチェック
もう少し詳細なデータを見てみましょう。例えば、給与階級別に見たときに、最もボリュームの多いゾーンは「300万円超400万円以下」で、全体の17.4%を占めています。次いで多いのは「400万円超500万円以下」の15%ですが、「200万円超300万円以下」も14.8%を占めているため、さほど大きな差はみられません。
「200万円超500万円以下」の人の占める割合は全体の47.2%であるため、給与所得者の約半数がこの中に収まっているといえます。ちなみに「100万円以下」は全体の8.1%おり「500万円超600万円以下」は10.5%の割合となっています。
年収500万円以下の割合は約69%
国税庁の調査によると、給与所得者のうち年間平均給与が500万円超の人の割合は約31%となっています。つまり、年収500万円以下の人の割合は約69%となります。
約3人に1人が500万円超と聞くと少し焦る人もいるでしょうが、データでみれば年収500万円超は少数派です。意識したいのは、この年収をどのように上げていくかでしょう。あるいは、現在の年収の範囲内で、どのように資産を増やしていくかが重要です。
出典
国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査 調査結果報告
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部