更新日: 2023.01.29 年収
高卒正社員、地方在住で手取りは「9万」です…正社員で働く意味はあるのでしょうか?
その額の手取りが続けば、地方在住とはいえ、正社員で働くことに意味がないと感じてしまっても仕方がありません。本記事では、手取り額が低くても正社員で働く意味があるのかについて、収入を増やす方法にも触れながら解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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正社員として働くメリット
正社員には、非正社員とは異なるメリットがあるケースが少なくありません。正社員として働く主なメリットをみてみましょう。
・解雇されづらい
労働契約法の第16条には、客観的に合理的な理由がなく、一般的に妥当だと認められないにもかかわらず解雇した場合は無効になる、といった趣旨の文言があります。いわゆる、解雇規制です。
正社員であれば、基本的に働く期間に定めのない無期雇用の契約を企業と結んでいるでしょう。特別な理由がない限り解雇されず働き続けられる点は、正社員として働く大きなメリットの一つです。
・福利厚生が充実している
企業は、従業員に対して福利厚生を用意しています。社会保険など法律で定められているものはもちろん、企業独自で用意しているものもあるでしょう。絶対とはいえませんが、一般的には正社員の方が非正社員よりも充実した福利厚生が受けられます。手取りが少なくても、特に法定外の福利厚生が非常に充実していれば、正社員で働く意味を見いだせるケースはあります。
・社会的信用が高い
家を借りたりクレジットカードを作ったりローンを組んだりする際には、社会的信用が重要な意味を持ちます。その際、正社員であること自体が社会的信用の獲得に貢献することも多々あるでしょう。
正社員として働くデメリット
続いて、正社員として働くデメリットをいくつか紹介します。
・自由度が低い
まず、自由度が低い点です。アルバイトやパートのように、次から次へと職を変えることも難しいでしょう。にもかかわらず、働かなければならない曜日や時間も基本的に決められています。休みたい日に休めず、好きなときに中長期の休暇をとることも簡単ではありません。
また、就業規則で副業を禁止している企業もあります。手取りが少ないのであれば、なおさら、これら自由度の低い点は大きなデメリットとなります。
・責任が伴う
非正社員に責任がないわけではありませんが、正社員であればアルバイトやパートよりも重い責任が課せられるケースが大半です。手取りが少ないにもかかわらず責任が伴えば、やはり正社員として働く意味を見いだしづらいでしょう。
収入を増やすには?
地方とはいえ、フルタイムで働いているにもかかわらず手取り9万円では豊かな生活は難しいでしょう。もし、生活が厳しいのであれば、副業や転職により収入を増やす方法も検討する必要が出てきます。
あるいは、同様の職種でも比較的給与の高い都市部で仕事を探すのも一案です。資格の取得でも給与が上がる可能性があります。正社員を辞めて、アルバイトやパート、日雇いの仕事で努力することで手取りを増やすのも良いでしょう。収入とのバランスもみながら、自分に合った働き方を選ぶことが重要となります。
自分に合った働き方で収入アップを目指そう
正社員にもかかわらず、手取りが9万円では豊かな生活は難しいでしょう。正社員には、解雇されづらかったり充実した福利厚生が受けられたりするメリットもあります。一方で、自由度が低いうえに責任が伴う点はデメリットです。
副業や転職なども視野に入れながら、自分に合った働き方を模索してみるとよいでしょう。それが見つけられれば仕事に意味を見いだすことができ、かつ収入を上げられる可能性も高まります。
出典
e-Gov 労働契約法
厚生労働省 人を雇うときのルール
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部