更新日: 2023.02.19 年収
ちまたで急増中の「キッチンカー」収入は450万円前後!本業・副業どちらもOK
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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キッチンカーの収入は年400~1000万円
キッチンカーは個人で運営している方が多く、年収実態を正確に知るのは困難です。ただおおまかな収入帯を示すと、400~1000万円ほどと予想されます。高収入を得ている方もいますが、年収が400~500万円ほどにとどまるケースが一般的なようです。
ただし経費が圧迫して最終利益が少ない場合や、そもそも売り上げが伸びず収入がほとんど得られないケースもあります。つまり、キッチンカーは収入幅が非常に大きく振れる事業になります。
収入を左右する要素
キッチンカーの収入は以下のような要素により変動します。
●出店場所:人の多さや競合事業者に左右される
●運営のタイミング:平日は休日ほど売り上げにくい
●天候:雨天時など天候不順だと売り上げが伸びない
●客単価:客の購入金額が低いと売り上げ全体は伸ばしにくい
●提供スピード:料理の提供がスピーディーなほど多く販売できる
●集客方法:人目を引く宣伝や話題性の有無が客数に影響する
●経費:食材や消耗品、調理器具などのコストを抑えられると利益を残せる
これらの要素に加え、当然料理の味が保証されていることは収入アップを目指す上で大前提となります。
ちまたで急増中!キッチンカーが人気の背景
東京都福祉保健局によると、都内において飲食店営業をする自動車数は、2020年度に3794台でした。2011年度の1872台と比較して2倍以上の台数が登録されています。
全国的にもキッチンカーは人気といえます。実際、キッチンカー事業を営む株式会社3Aが全国の500人を対象に2021年に実施した調査によると、居住地域にキッチンカーがあると回答した割合は95%、キッチンカーを利用したことがある割合は91%にも上りました。
キッチンカー人気が高まっているのはなぜ?
キッチンカーが増加している要因としては、以下の点が挙げられるでしょう。
●車両リースや中古車市場の拡充
●開業をサポートするサービスの登場
●開業費用や固定費の低さ
●キッチンカーの存在周知
●国や自治体の支援制度
さらに「キッチンカーはおしゃれで気軽」といったイメージも手伝っているでしょう。
キッチンカーの初期費用は意外と抑えめ
キッチンカーは固定型店舗と比較して、低コストで開業できます。最もコストがかかるのが車両費用。購入すると200~1000万円ほどかかりますが、リースなら月8万円前後から利用できます。自社車両を改造する場合はさらにコストを抑えられるでしょう。
さらに、国や自治体の支援金を使うことで初期費用を大幅に節約することも可能。例えば国が出す「ものづくり補助金」では、100~500万円ほど補助されます。
原材料費や車両維持費・保険料などさまざまなコストがかかるため、常にコスト削減を意識する必要がありますが、車1台で始められる気軽さは、固定型店舗と比較するとはるかにハードルが低いといえます。
キッチンカーは本業・週末副業どちらにも活用できる!
キッチンカーで得られる一般年収は400~500万円と、本業として十分成り立つ収入帯です。集客効率や経費削減などに成功すれば、さらなる収入を見込めます。
また、キッチンカーは週末副業としても注目できる業態です。土日は平日よりも売り上げが多いため、土日だけでも大きな副収入を得られる可能性があります。
最近ではキッチンカーのリースや営業許可取得・出店場所確保など、開業をサポートするサービスも少なくありません。「飲食店経営に興味があるけどハードルが高い……」とお悩みの方は、キッチンカーを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
出典
東京都福祉保健局 食品衛生関係事業報告 令和3年版 飲食店営業(自動車)
東京都福祉保健局 食品衛生関係事業報告 平成25年版 飲食店営業(自動車)
株式会社3A キッチンカー需要に関するアンケート調査結果
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部