35歳で「年収430万」は低いでしょうか? 高卒で通信業界です
配信日: 2023.02.26 更新日: 2023.02.27
今回は、35歳で通信業界で働く人の年収が430万円の場合、他の業界と比べて高いのか、それとも低いのかについて解説。また、年収アップのために検討したい方法も紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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35歳で年収430万円は高い? 低い?
国税庁は給与所得者の実態を調べるための調査「民間給与実態統計調査」を実施しています。令和3年分の同調査結果によると、給与所得者の年間平均給与は約443万円でした。「年収430万円」は、日本の給与所得者の中では平均的といえます。
・30代の平均年収は?
同じく、令和3年分の民間給与実態統計調査結果によると、年間平均給与は、30~34歳では412万5000円、35〜~39歳では448万8000円となっています。35歳で「年収430万円」は、年齢からみても平均的といえるでしょう。
主な業界の平均年収
平均年収は、業界ごとに差があります。通信業界で勤める人の年収430万円は高いのか、それとも低いのかについてみていきましょう。また、年収の高い業界も紹介します。
・通信業界の年収は?
令和3年分の民間給与実態統計調査結果によると、情報通信業の年間平均給与は623万6000円です。全業種の平均はもちろん、他の業界と比較しても、非常に高い給与水準といえます。
同業界の年齢別の年間平均給与をみると、30~34歳は506万2000円、35~39歳は616万7000円です。35歳は30代後半となったばかりではあるものの、情報通信業界に勤める人は30代前半でも平均年収はすでに500万円を超えています。同業界の35歳で「年収430万円」は、決して高いとはいえないでしょう。
・年収の高い業界は?
情報通信業以外で年収の高い業界には、例えば、金融業・保険業があります。令和3年分の民間給与実態統計調査によると、年間平均給与は676万9000円と情報通信業を上回っています。
さらに、金融業・保険業よりも高い年収となっているのが、電気・ガス・熱供給・水道業です。これらは同調査では一つにまとめられていますが、年間平均給与は765万6000円と業界別ではトップとなっています。また、500万円台の前半には、建設業や製造業、学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業があります。
年収を増やす方法とは
年収アップのためにできることの一つに転職があります。ただし、情報通信業は年収が比較的高い業界であり、35歳という年齢も考慮すると、同じ業界の企業への転職では年収が下がる可能性も否定はできません。
自身の市場価値をしっかりと見極め、キャリアの棚卸しも徹底し、能力により適正に評価される企業へと転職できれば、年収を増やせる可能性があるでしょう。あるいは、金融業界など平均年収の高い業界への転職も検討する価値があります。他業種への転職の実現には、より早い決断と行動が求められます。
副業により年収を増やすのも一つの方法です。仮に転職をしても、これまでのキャリアが優れたものでなければ、年収アップはあまり望めません。決して低くはない現在の年収はそのまま確保しつつ副業に取り組むことは、より安全に年収を増やす有効な方法となります。
アルバイト、ストック型ビジネス、出来高制のタスク系業務、投資など、自分に合ったものを選択し取り組んでみましょう。
35歳から年収を増やしたいなら行動あるのみ
35歳で「年収430万円」は、日本の給与所得者の平均(約440万円)からみて少なくはありません。しかし、通信業界に勤めているのであれば、決して高いとはいえないでしょう。年収を増やす方法としては、転職が挙げられます。ただし、現在の職を守ったまま、副業に取り組む選択の方がより安全でもあります。いずれにしても、早めの行動が確実な年収アップへとつながります。
出典
国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査調査結果報告
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部