「駅員」「車掌」「電車運転士」の年収はどれだけ違う? どんな資格が必要なの?
配信日: 2023.03.31 更新日: 2024.09.03
この記事では、それぞれの職種の特徴や年収の違いを詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「駅員」の仕事内容と年収
駅員(駅務員)の主な仕事は、駅での乗客案内や乗車券の販売、列車の出発準備、駅構内や車両の清掃などです。その中でも、駅の窓口での応対や各種手続きが一般的なイメージです。
駅員は、時刻表や運行情報を把握し、乗客からの問い合わせに対してスムーズに対応することが求められます。乗客が円滑に移動できるよう、ロータリーや改札付近、プラットホーム内の案内表示の整備や管理も担当しています。
駅員には、運転席への配車や補機作業に従事する場合もあります。こうした場合、運転業務講習や教育訓練、プロパー資格取得が必要とされます。駅員の年収は、初任給が290万円程度で、年齢・勤続年数などに合わせた昇給や賞与で上昇すると言われています。
ただし、新幹線などの特急列車に乗っている駅員や、夜間勤務などの特別手当がある地域もあり、給与に差が生じます。平均的な年収は453.6万円程度となります。
「車掌」の仕事内容と年収
車掌の主な仕事は、電車内での車内案内、乗車券の検札、各種案内、ドア開閉、出入り口の案内などです。車両内の安全確保が大きな仕事目的であり、万一の緊急事態には対策も求められます。また、乗客からの要望への対応や、トラブル発生時の対応力も求められます。車掌に必要な資格は、中学校卒業程度の学力があることが基本となります。
ただし、企業独自の研修や資格試験を受けることで、資格を取得することができます。初任給は300万円程度で、平均的な年収は518.2万円となっています。年収に関しては、特に経験による差が大きく、離職率も低いので、ほとんどの車掌が昇給や賞与を獲得しています。
「電車運転士」の仕事内容と年収
電車運転士の主な仕事は、電車を安全に運転することです。そのため、プロパー資格の取得が必要とされます。主な仕事内容は、信号や車掌との連絡と協調をとることや、時刻通りに駅に着くように運行することが挙げられます。
また、各種トラブル対応へのスキルも求められます。電車運転士の年収は、初任給は約300万円から330万円程度で、平均的な年収は614.6万円とされています。
ただし、会社や地域によっては違いがあり、特別な手当や賞与が加算される場合もあります。また、経験豊富な電車運転士は、能力や実績に応じて昇進やキャリアアップができるため、年収も上昇する傾向にあります。
駅員・車掌・電車運転士の年収は違いがあるが、平均よりも高め
鉄道会社で働く「駅員」「車掌」「電車運転士」は、それぞれ仕事内容や必要な資格、年収などが異なります。「駅員」の平均的な年収は453.6万円程度です。「車掌」の平均的な年収は518.2万円となっています。「電車運転士」の平均的な年収は614.6万円となります。
これらの職種にはそれぞれの特徴があり、資格の取得や経験などで年収も大きく変動しますが、一般的な会社員の平均年収と比べると高めとなっています。興味のある人はこれらの情報を把握して、自分に合った職業を選んでみてはいかがでしょうか。
出典
厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET) 駅務員
厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)鉄道車掌
厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET) 電車運転士
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部