更新日: 2023.04.18 年収

プロ野球選手の最高年俸と最低年俸って、いくら?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

プロ野球選手の最高年俸と最低年俸って、いくら?
2023年時点での日本プロ野球選手の最高年俸は、推定6億6500万円です。華やかなプレーや億越えの年俸など、憧れや夢を与えてくれるプロ野球選手ですが、彼らの年俸の計算方法について、皆さんはご存じでしょうか?
 
本記事では、プロ野球選手の最新の最高・最低年俸から、あまり知られていない、プロ野球界の協約について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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プロ野球選手の平均年俸は4312万円だが、チームによって差がある

2022年度における、日本プロ野球選手の平均年俸は4312万円ですが、以下の表に示すように、年俸は球団によって差があります。
 
【2022年度 12球団平均年俸】

順位 球団 支配下公示
1位 ソフトバンク 7002万円
2位 巨人 6632万円
3位 楽天 6035万円
4位 西武 4330万円
5位 ヤクルト 4050万円
6位 オリックス 3922万円
7位 DeNA 3732万円
8位 広島 3693万円
9位 阪神 3456万円
10位 中日 3118万円
11位 ロッテ 3077万円
12位 日本ハム 2817万円

※日本プロ野球選手会「2022年シーズン 年度別平均年俸比較」を基に、筆者作成
 
1位のソフトバンクの7002万円に対して、12位の日本ハムは2817万円と、その差は約4000万円。年俸の決定には、選手個人の評価に加えて、球団の資金力も影響すると考えられます。
 

2023年の最高年俸TOP5は全員6億円オーバー

2023年のプロ野球選手の最高年俸は、ソフトバンクのロベルト・オスナ選手で、推定6億6500万円です。年俸TOP5を見てみると、全員が6億円を超えています。
 
【2023年度 年俸TOP5表】

順位 選手名 所属 推定年俸
1位 ロベルト・オスナ ソフトバンク 6億6500万円
2位 山本由伸 オリックス 6億5000万円
3位 柳田悠岐 ソフトバンク 6億2000万円
4位 坂本勇人 巨人 6億円
5位 村上宗隆 ヤクルト 6億円

※筆者作成
 

最低年俸は契約形態によって異なる

日本プロフェッショナル野球協約の第89条により、年俸には“最低保障”が定められています。
 
保障額は、1軍選手で1600万円、支配下選手で420万円、育成選手で240万円と、契約形態によってさまざまです。年俸が1600万以下の選手でも、1軍の試合に出場登録されるごとに、日割りで差額分が支払われます。
 
さらに、1軍の試合に150日以上出場登録されれば、年俸1600万円が保証されます(日本プロフェッショナル野球協約第89条の2)。
 

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プロ野球選手の年俸はどのように決まる? 査定方法は?

プロ野球選手の年俸は、選手の成績やプレーを査定員がポイント化し、その査定ポイントを基に決められます。
 
契約更新時に、球団から提示された年俸額に選手が同意すれば、契約更新となります。提示額に選手が納得いかない場合は「参稼報酬調停」を申し出て、年俸を再交渉できますが、球団側に有利な側面なども指摘されており、使用されることはほとんどありません。
 

シーズンの成績が評価につながって年俸が決まる

次年度の年俸は、シーズンの成績により、億単位で変動する例もあります。ヤクルトの村上宗隆選手は、打率.318、本塁打56本、打点134の成績で、史上最年少で三冠王を獲得し、推定年俸は、昨年度から3億8000万アップの6億円となっています。
 
一方、楽天の田中将大選手は、成績不振により、2023年の年俸は推定で、昨年度から4億2500万円ダウンです。良くも悪くも、成績によってすべてが評価される厳しい世界だといえます。
 

活躍できないとどのくらい減額される?

日本プロフェッショナル野球協約第92条により、年俸の減俸制限が定められています。年俸が1億円以上の選手では年俸の40%まで、年俸が1億円以下の選手では25%までの範囲でしか、減俸することはできません。
 
ただし、選手の同意がある場合は、減額制限を超える減俸も可能です。
 

プロ野球選手は狭き門だが、一獲千金の夢のある職業

プロ野球選手は憧れの職業である一方、その道は険しく、プロになれるのはごく一部です。入団できても、1軍の試合にほとんど出ることなく、引退する選手も少なくありません。
 
それでも、1軍選手になれば最低でも1600万円、スター選手になれば億越えの年収を手に入れることができるため、夢がある素晴らしい職業であるといえるでしょう。
 

出典

日本プロ野球選手会 日本プロフェッショナル野球協約 2022年度版
日本プロ野球選手会 2022年シーズン 年度別平均年俸比較
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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