更新日: 2023.04.24 年収
大手企業なら「年功序列」で年収も安定? メリット・デメリットを解説
本記事では年功序列のメリット・デメリットについて解説するので参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年功序列制度のメリット
年功序列制度の特徴としては安定感が挙げられ、会社の勤続年数が長くなれば昇進・昇給していくのでライフプランなども立てやすいです。また、企業側としても勤続年数などを基準として評価できるため、人事評価も明確になって社員も働きやすい環境になります。
また、年功序列制度は終身雇用制度とセットで考えられるケースも多く、一緒に働いている時間が長くなれば社員の一体感も生まれやすいです。
企業によっては独自のノウハウや技術などを持っていますが、勤続年数が長くなる傾向にある年功序列制度ではノウハウや技術を伝えて中長期的に企業が安定するでしょう。自分が思い描いたライフプランに沿って生きたい人や、勤続年数に応じて安定して働きたいと考えている人には適している働き方です。
年功序列制度のデメリット
年功序列制度は勤続年数が長くなれば長くなるほど評価される制度ですが、若手社員は勤続年数が短いので評価が上がりにくいといえます。
また、仕事の成果などよりも勤続年数が重視されるため、しっかりと実績を残せている若手社員からすれば正当に評価されていないと感じる場面も多いです。自身の頑張りを正当に評価されたい若手社員のモチベーション維持が難しく、モチベーション維持ができなくなった若手社員が離職するケースは少なくありません。
若手社員は入社時にはまだまだ知識やノウハウなどが十分ではないため、短期的にみると会社への貢献度は低いといえます。
しかし、企業にとって若い人材は、中長期的に安定した事業をおこなうためには必要不可欠です。若手社員が少ない企業は時間の経過と共に人材不足になるケースも多く、企業は若手社員が離職しないような対策が求められます。
自身の能力に自信を持っていて、仕事の成果に対してきちんと評価を得たいと考えている人には年功序列制度はあまり向いていません。
年功序列制度の問題点について
年功序列制度の問題点としては仕事の成果が評価されにくいため、仕事に対して高いモチベーションを保(たも)てないケースが多い点です。
仕事の成果を残せていない社員であっても、大きな問題を起こさずに継続して勤めていれば昇進・昇進が期待できます。結果として若手社員は評価がされにくく、キャリアアップなどを目指して離職するケースは後を絶ちません。
他にも年功序列制度と終身雇用制度はセットで考えられる場合が多いですが、時代の変化とともに終身雇用制度を維持できない企業も多くなると考えられています。年功序列制度と終身雇用制度を維持するには企業利益が必要不可欠であるため、これからは社員一人ひとりが生産性向上の意識を持って業務に取り組まなければなりません。
まとめ
年功序列制度は日本では古くから採用されている働き方であり、勤続年数が長くて年齢が高い人から優先的に昇進などができる制度です。
年功序列制度にもメリット・デメリットの両方が存在しているため、実際に自分が年功序列制度の会社に入社する前にはメリット・デメリットの把握をしておきましょう。働き方にはどうしても自分に合っているか合っていないかはあるので、合ってない場合は転職なども視野に入れて考えるのがおすすめです。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部