更新日: 2023.06.09 年収
【社会人1年目】初めての「夏ボーナス」はどれくらい? 賞与額を増やす方法は?
本記事では、新入社員の夏季賞与の平均支給額をお伝えします。また、賞与額を増やす方法についても解説しますので、参考にして年収アップに大きく寄与する賞与額を増やしていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
新入社員の夏季賞与の平均支給額は大卒で約9万円
まずは、人事労務分野の情報機関である株式会社産労総合研究所(東京都千代田区)が実施した「2022年度 決定初任給調査」の結果の一部を紹介します(2022年4月初旬~5月下旬、305社から回答)。
同調査によると、新入社員に対して「何らかの夏季賞与を支給する」と答えた企業は全体の83.0%となっており、8割を超えました。また、夏季賞与・一時金の平均支給額は、大学卒で8万9334円、高校卒で7万3848円という結果でした。
同調査では、2022年度の決定初任給額についても公表しています。それによると、職種やコースによる格差がなく、一律に決定している企業の場合、大学卒で21万854円、高校卒で17万3032円でした。初任給額に対して新入社員の夏季賞与額が少なめなのは、入社してまだ数ヶ月程度と就労月数が少なく、さらに試用期間があったためです。
試用期間中の社員を賞与支給対象者とするかどうかは、企業によってルールが異なります。以上の理由から、新入社員に夏季賞与を支給する企業の場合でも、あくまで寸志程度であることが多いといえます。
賞与額を増やす方法とは
賞与は法律で支給が義務付けられているものではなく、会社側で制度を設計できます。賞与額の決め方は企業によってさまざまですが、一般的には「基本給×○ヶ月分」としたうえで、会社の業績や人事評価に連動した制度設計になっていることが多いです。
念のため、勤務先の就業規則を確認して、賞与の支給ルールを確認しておきましょう。前述の設計になっている場合には、個人の頑張りによって賞与額を増やすことが可能です。
具体的には、査定期間すべてに在籍したうえで、平均以上の実績を残すことが肝心です。例えば、社内表彰制度がある場合には、その制度を使って貢献度をアピールすることも有効でしょう。さらに、チームとしての目標達成も意識するなど、会社全体に対して貢献する視点をもつことも重要です。
賞与の無駄遣いを避けることも大事
賞与額を増やすことに加えて、支給された賞与の無駄遣いを避け、手元にしっかりとお金を残すことも大事です。勤務先に「財形貯蓄制度」がある場合には、給与や賞与からの天引きによって積み立てを行えます。また、資産を増やすことに興味があるならば、少額から投資を始められる「つみたてNISA」などの制度の利用も考えてみるとよいでしょう。
新入社員の場合は期待できるのは冬のボーナスから
新入社員の場合は、入社したばかりということもあり、夏のボーナスについては支給があったとしても、金額は気持ち程度ということが多いでしょう。多くの企業では入社した冬のボーナスから、正式な社員としてフル計算で支給されることになります。
新入社員の場合は独力で貢献できることはまだ少ないかもしれませんが、自己啓発などに励んで上司が期待する以上の成果を上げ、賞与額を増やせるように頑張りましょう。
出典
産労総合研究所 2022年度 決定初任給調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー