更新日: 2023.06.15 年収

29歳で「年収300万円」は少ない? 老後の年金はいくら受け取れるの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

29歳で「年収300万円」は少ない? 老後の年金はいくら受け取れるの?
自分の年収が周りの人と比べて少ないのかどうか、そして、特に少ない場合は老後に年金がどれくらいもらえるのか気になる人も多いのではないでしょうか?
 
本記事では、世代ごとの年収の平均と、年収300万円の人が将来もらえる年金額、年金額で老後の生活費をカバーできるのか、解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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29歳で「年収300万円」は少ないほうである

国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、会社員などの平均年収は全体としては443万円、中でも20~24歳は269万円、25~29歳は371万円です。あくまでも平均ですが、29歳で年収300万円の場合、平均よりは年収が少ないと言えるでしょう。
 

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年収300万円の会社員が将来もらえる年金額

年収300万円の会社員は、将来年金としていくらもらえるのでしょうか? 会社員が受け取れる年金は、老齢基礎年金と老齢厚生年金です。その場合の年金は、勤務期間とその間の平均年収によって決まります。今回は、20~60歳まで会社員として働き、その間のトータルの平均年収が300万円だった場合について、計算します。
 
まず、老齢基礎年金ですが、2023年度は満額で79万5000円です。老齢厚生年金は、「報酬比例部分」と、条件次第では「経過的加算」「加給年金」を受け取れますが、今回は金額の大部分である「報酬比例部分」のみ、計算します。
 
「報酬比例部分」は「平均標準報酬額×5.481÷1000×加入した月数」で求められます。年収300万円の平均標準報酬額は26万円ですので、26万円×5.481÷1000×600ヶ月で85万5036円が年金額です。
 
そのため、老齢基礎年金と合わせ、年収300万円の人は将来年金として年間で165万36円受け取れる計算です。
 

165万円の年金だけで老後暮らしていけるのか

老後に年間165万円もらえるとして、この金額で生活できるのでしょうか。総務省の「家計調査報告 2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯の平均的な消費支出と非消費支出(税金など)の合計は月額で15万5495万円です。
 
1ヶ月でこの金額なので、年間では186万5940円です。年収300万円の人は、老後に186万5940円必要なものの、年金として受け取れるのは165万36円ですので、大体20万円ほど不足します。
 
もちろん、実際の支出は人それぞれです。そんなに使わないという人もいれば、旅行や趣味などを充実させたいなどで、もっと必要という人もいるでしょう。
 

年金額が不安な場合は早めに対策を考えておこう

年収300万円の人が独身で老後を迎えた場合、平均的には毎年20万円ほど赤字になるということが分かりました。この赤字額は、人によって大きくも小さくもなりますが、不安な人は対策を考えておくことが大切です。
 
若いうちから計画的に貯蓄をする、副業で収入を増やす、老後も働き続ける、年金の受給開始時期を遅らせてもらえる年金額を増やす(ただし、もらえるまでには貯蓄を切り崩したり、働いたりする必要がある)、などです。後になって後悔しても遅い場合がありますので、早めに対策を考えておきましょう。
 

出典

国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査

日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額

日本年金機構 令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和5年度版)

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編] 2022年(令和4年)平均結果の概要

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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