「ひよこ鑑定士」の仕事は高年収だけど難易度が高い? 仕事内容や年収を解説

配信日: 2023.06.17

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「ひよこ鑑定士」の仕事は高年収だけど難易度が高い? 仕事内容や年収を解説
ニワトリのヒナのオス・メスを見分ける「ひよこ鑑定士」。正式名称は「初生雛鑑別師」といわれています。その需要は国内だけにとどまらず、ヨーロッパにも及びます。そのため、気になっている人も多いのではないでしょうか。
 
そこで、本記事ではひよこ鑑定士の収入を紹介。あわせて、ひよこ鑑定士になるのはどうすればよいのか、難易度も解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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ひよこ鑑定士の仕事内容は?

ひよこ鑑定士は、ニワトリのヒナのオス・メスの鑑別をするのが仕事です。どうして鑑別の必要があるのかというと、与える餌がオスとメスでは異なるからです。鑑別方法には何種類かあり、日本では主に肛門鑑別法が行われています。これはヒナの排せつ口を確認して、オス・メスを見分けるといった方法です。
 
ヒナの鑑別は、すばやく正確に行う必要があります。ベテランになると、1羽につき2~4秒で鑑別することができます。
 

ひよこ鑑定士の年収は?

日本国内でひよこ鑑定士をする場合、給与体系は歩合制が大半です。得られる収入は1羽につき4~5円で、平均年収は500万円~600万円程度になります。歩合制で個人の技術力が収入に直結するため、新人の場合は手取り月収20万円程度、ベテランの場合は平均年収を大幅に上回る人もいます。
 
ひよこの鑑別依頼の数はシーズンによって異なるため、月の収入は一定していません。日本のひよこ鑑定士の技術力はヨーロッパ(ベルギー、ドイツ、フランスなど)やアメリカ、ニュージーランドでも評価が高く、需要があります。海外で働くことで日本以上の収入が得られる場合もあるでしょう。
 

ひよこ鑑定士の難易度は?

ひよこ鑑定士になるためには、まずは「初生雛鑑別師養成所」に入所します。ひよこ鑑定士の養成所は日本で1つしかありません。入所するためには試験に合格する必要があります。
 
受験資格は「満25歳以下で、高校卒業者または同程度の資格を持つ者」「視力が1.0以上で身体強健者」です。入所試験は、それほど難易度が高くはありません。養成所で学ぶ期間は5ヶ月(通常は4月から8月まで)です。
 
養成所を卒業すると、ふ化場に勤務し鑑別研修生になります。この段階ではまだひよこ鑑定士ではありません。実際にひよこ鑑定士として働く人たちの指導を受けながら、技術を身に付けます。その後、検定試験(春と秋の年2回実施)を受けて、合格すればひよこ鑑定士の資格を得ることができます。
 
検定試験には予備考査と高等鑑別師考査があり、ひよこ鑑定士として働くためには高等鑑別師考査に合格しなければなりません。高等鑑別師考査では、時間内にヒナを卵用種と肉用種に鑑別できるかどうかが見られます。養成所に入所してから資格を取得できる人は、入所者の半分ぐらいといわれています。
 
さらに、高等考査に合格してから一人前になるためには最低1~2年かかるため、ひよこ鑑定士になるための難易度は高いといえるでしょう。
 

難易度高し! ベテランになると稼げる

ひよこ鑑定士の給与体系は歩合制で、平均年収は500万円~600万円程度です。ベテランになれば、平均収入を大幅に上回ることができます。ひよこ鑑定士は日本国内だけでなく海外でも需要が高い職業です。海外では日本以上の収入を得られるケースがあります。ひよこ鑑定士になるためには、養成所を卒業した後も研修や試験があります。難易度は高いといえるでしょう。
 

出典

公益社団法人畜産技術協会 ヒナの鑑別・養成

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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