更新日: 2023.06.23 年収

平均年収「2000万円」!?「M&A業界」の平均年収、高年収の理由について解説

平均年収「2000万円」!?「M&A業界」の平均年収、高年収の理由について解説
会社員であれば、所属する会社や業界によって、もらえる給料の水準は大きく異なります。そのため、自分の給与明細や源泉徴収票などを見た際に、他の会社や他の業界の給料が気になる人は多いのではないでしょうか?
 
そして、数ある業界の中でも、企業の合併・買収などに関わるM&A業界は年収が高いことで知られています。実際、M&A業界の会社は年収が高いのかどうか見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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一般的な平均年収

国税庁の「国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、会社員の平均年収は男性が545万円、女性が302万円、男女計で443万円です。
 
また、同調査では業界ごとの平均年収も公開しています。最も平均年収が高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の766万円で、2番目が「金融業・保険業」の677万円、3番目が「情報通信業」の624万円です。
 

M&A業界の会社は平均年収が高い会社が多い

同調査において、M&A業界としての平均年収は分かりませんが、東洋経済オンラインが2022年2月に公表した「平均年収全国トップ500社ランキング」を見てみると、多くのM&A業界の会社が上位にランクインしています。
 
主な会社の順位と平均年収は次のとおりです。
 

1位:M&Aキャピタルパートナーズ 2269万円
9位:ストライク 1357万円
14位:日本M&Aセンターホールディングス 1243万円

 
会社員の平均年収が545万円ですので、これらの会社はその2倍以上の金額です。また、これらの会社以外も、M&A業界の会社は平均年収が高い傾向にあります。
 

なぜM&A業界の会社は平均年収が高いのか

平均年収の倍以上稼げる場合もあるM&A業界の会社ですが、なぜ平均年収が高いのでしょうか? 理由をいくつか見ていきましょう。
 

M&Aの需要は高まっている

一般的に、社会からの需要が高い業界や会社は業績が高く、その分従業員の給料も高い傾向です。そして、企業間での競争激化や経営者の高年齢化による後継者不足などにより、M&A業界の需要は高まっています。
 
実際、MARR Onlineの「グラフで見るM&A動向」を見ると、M&Aのマーケット別件数が2000年には1500件を少し超える程度でしたが、ここ20年は増加傾向にあり、2022年には4000件を超えています。
 

M&A業界のビジネスモデルは収益性が高い

M&A業界のビジネスは、設備投資などのコストがあまりかからず、コストの中心は人件費です。そのため、例えばM&A仲介会社では、仲介手数料で得た金額が利益に直結しやすくなります。また、仲介手数料も、会社を売却する側からも買い取る側からも受け取れます。
 

仕事の質が高い

M&A業界の需要は高まっているとはいえ、その仕事内容は誰にでもできるわけではありません。
 
例えば、M&Aを仲介する業務を担うには、経験豊富な経営者の間に立ち、双方の利益を最大化すべく、適切なアドバイスをする必要があります。そのためには、高いコミュニケーション能力はもちろん、財務、法務、税金などの多種多様な専門知識が不可欠です。
 
高度な知識とスキルが必要なため、これらの業務を担える人材は貴重であり、そうそう雇えるものではありません。会社としては、その分高い給料を与えている場合もあるでしょう。
 

まとめ

M&A業界の中には日本でトップクラスの平均年収を誇る企業もあり、これらの会社の給与水準は極めて高いです。とはいえ、高いのにはそれなりの理由があるので、認識しておきましょう。
 

出典

国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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