更新日: 2023.06.23 年収

中小勤め「薄給」新卒です。「残業なし」「高給取り」の友達がうらやましい!大手企業と中小企業で、どのくらい給与に差がありますか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

中小勤め「薄給」新卒です。「残業なし」「高給取り」の友達がうらやましい!大手企業と中小企業で、どのくらい給与に差がありますか?
社会人として働き始めると、同期や同年代の人の、仕事内容や給与が気になるものです。中小企業に就職した人は、周囲にいる、大企業で働く人たちをうらやましく思うこともあるでしょう。実際に、残業をしていないにもかかわらず、高い給与を受け取っている人は珍しくありません。
 
今回は、企業の規模ごとに、どの程度、給与に差があるのかについてみていきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

企業の規模ごとの給与格差

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」の結果から、企業規模別の賃金が把握できます。同調査結果を参考に、大企業・中企業・小企業のそれぞれの平均月給をみていきましょう。
 

・大企業の平均月給

大企業の平均月給は、34万8300円です。男性は38万6600円、女性は27万8200円となっています。年齢階級別にみてみると、19歳以下は18万7800円と、唯一平均月給が10万円台という結果でした。
 
20〜24歳は22万7200円、25〜29歳は26万6500円と、この年齢階級まで、平均月給は20万円台です。30代になると、平均月給が30万円台にのり、40万円台に到達するのは、50代からとなっています。
 

・中企業の平均月給

つづいて、中企業の平均月給をみていきましょう。平均月給は30万3000円で、男性は33万1200円、女性は25万7000円という結果でした。中企業全体と男性の平均月給は、大企業と比較して、5万円前後低くなっていますが、女性では、2万円程度の差にとどまっています。
 
年齢階級別にみてみると、19歳以下の平均月給は18万2300円と、大企業とそれほど大差はありません。20〜24歳の平均月給は21万6700円、25〜29歳は24万5700円です。中企業の平均月給が30万円台にのるのは、40代からとなっています。また、平均月給だけでみれば、中企業は全年齢階級において40万円に達していません。
 

・小企業の平均月給

小企業の平均月給は、28万4500円です。大企業や中企業とは異なり、30万円台にはのらないという結果となっています。男性の平均月給は30万8100円、女性は24万1300円です。19歳以下に関しては、平均月給が18万3100円と、中企業を上回っています。
 
しかし、それ以降の年代では、65〜69歳を除き、中企業の平均月給を上回ってはいません。大企業と平均月給を比較した場合には、全年齢階級において下回っています。
 

公式サイトで申し込み

【PR】みずほ銀行カードローン

mizuho

おすすめポイント

・<金利年2.0%~14.0%
・ご利用限度額は10万円から最大800万円
・さらに入会金・年会費は無料!24時間、WEB申込受付中!

融資上限額 金利 審査時間
最大800万円 年2.0%~14.0%※1 最短当日
融資まで 来店
最短当日 -
※1 住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。

賞与額も、事業所規模が大きくなるほど増加

国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」から、事業所規模別の平均賞与もみてみましょう。従業員数が10人未満の企業の平均賞与は、23万7000円となっています。10〜29人の企業では、41万6000円です。100〜499人の企業の平均賞与は、72万6000円とさらに上がり、500〜999人の企業では、82万3000円という結果でした。
 
1000人以上の従業員を抱える企業の平均賞与は101万6000円と、100万円を超えています。5000人以上の企業では、102万9000円となっています。平均月給と同様に、企業の規模が大きくなるほど、賞与も増加するようです。
 

第二新卒として転職検討の余地あり

第二新卒であれば、まだ年齢も若いとみられて、市場価値もそれほど落ちてはいないでしょう。むしろ第二新卒の需要は、決して低くはないため、中小企業から大企業への転職を目指すというのも、一つの選択肢です。
 
もちろん、転職活動をしても、必ずしも「残業なし」「高給取り」の大企業に転職できるとは限りません。自分の価値やタイミングも見極めながら、今後について真剣に考えてみましょう。
 

企業の規模が大きくなるほどに増える月給と賞与

多くの人がイメージしている通り、企業の規模が大きくなると、それにつれて、平均月給や賞与などが増えていきます。年齢階級別にみると、一部例外はありますが、20〜50代の働き盛りに限定すると、企業規模と給与は、ほぼ比例するとみて問題ないでしょう。
 
今後のことも考慮して、特に給与を重視するのであれば、より大きな規模の企業への転職は、検討する価値がありそうです。
 

出典

国税庁 「令和3年分 民間給与実態統計調査 調査結果報告」
厚生労働省 「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」 企業規模別
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集