更新日: 2023.06.27 年収

「今年はボーナスなし」と言われてしまいました。実際、ボーナスのない会社ってどのくらいなんですか?

「今年はボーナスなし」と言われてしまいました。実際、ボーナスのない会社ってどのくらいなんですか?
6月下旬から7月下旬にかけて、夏季賞与が支払われる会社が多い中で、業績悪化でボーナスが出ないという会社も少なからずあります。
 
本記事では、ボーナスが出ない会社の割合はどのくらいなのか、気になる賞与の事情を紹介します。ボーナスカットでモチベーションが下がっている人は、他の会社の賞与や社会の実情を把握して、給与や生活を見直す参考にしてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ボーナスが出ない会社は3割

厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、2022年の夏季賞与を支給している事業所の割合は66.8%でした。残り33.2%の事業所ではボーナスが出ていない状況となります。
 
業界によっても支給状況は大きく異なり、工業・採石業等では100%の支給率だったのに対し、最も支給率の低い飲食サービス業等では46.2%の支給にとどまりました。会社によってはボーナス支給が元々ない場合や、業績悪化でカットされる場合があり、3割程度の人がボーナスの支給を受けていないのが現状です。
 

・ボーナスの額が高い業界は電気・ガス業

上述した厚生労働省の調査によると、支給事業所における労働者1人あたりの平均賞与額が最も高い業界は電気・ガス業で、2022年の賞与額は77万3339円でした。反対に最も労働者1人あたりの平均賞与額が低い業界は飲食サービス業等で、6万3793円となっています。2022年の調査のためコロナ禍の影響を受けたと考えられる業界では、賞与額が他業界と比べると低い傾向にあります。
 

ボーナスがない分、年収が高く設定されている場合も

ボーナス支給がないからといって、損をしているとは限りません。会社によっては給与にボーナス分を上乗せして支給している場合や、総実労働時間が少ない場合があります。
 
ボーナスカットで転職を検討している人は、年収・労働時間・仕事内容など自身にとって欠かせない条件をあげて考えることをおすすめします。ボーナス以外の面で今の勤務条件を気に入っているのであれば、日ごろの支出に目を向けて家計の見直しを行うとよいでしょう。
 

・ボーナスありきの生活は危険

家計の支出には、あらかじめ支払額が決まっている固定支出と、その時々で支払額が変化する流動支出があります。固定支出・流動支出のどちらもボーナスありきで支払い計画を立てるのは危険です。例えば、車や家のローンを固定支出としてボーナス払いにしていると、業績悪化によるボーナスカットが起こった際に費用の捻出が難しくなります。
 
ボーナス支給を信じて、支給額が確定していない状態でブランド品などの高額商品を購入するのも大変危険です。不確定なボーナス支給をあてにせずに支払い計画を立てるようにすると、支給額が下がったり、支給されなかったりしても耐えられる家計になります。
 

ボーナスがなくとも家計の見直しでゆとりのある生活を送る

ボーナスの支給ありきで生活を送ると、予定にない自分へのご褒美を購入したり、浪費したりする恐れがあります。毎月の収入に焦点を当てて、家計の見直しを行い、ゆとりある生活を送れるように支出を調整しましょう。また、結婚や出産、家の購入など将来のライフイベントに備えて貯蓄しておくと、臨時支出に耐えられるようになります。
 

出典

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和4年9月分結果速報等

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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