更新日: 2023.07.24 年収

「48歳でいつまで薄給の課長やってるんだ」と義父にいわれましたが、課長の平均年齢や年収っていくらですか?

執筆者 : 柘植輝

「48歳でいつまで薄給の課長やってるんだ」と義父にいわれましたが、課長の平均年齢や年収っていくらですか?
先日義父から出世について叱咤(しった)され、どうすればいいのかとキャリアについて悩む48歳の男性から相談を受けました。
 
一般的に見て、48歳という年齢で課長というのは、叱咤(しった)されるほど遅い昇進スピードなのでしょうか。世間の課長の年齢と年収について考えてみました。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

48歳は一般的な課長の年齢である

企業規模10人以上の会社における課長の平均年齢は48.8歳です。企業規模によっては多少前後するものの、統計から見て48歳で課長の肩書は平均的と言えるでしょう。企業規模10人以上の会社における部長の平均年齢が52.7歳であることも踏まえると、48歳で課長であってもさほど出世が遅くもないはずです。
 
とはいえ、早い人なら既に部長となっている可能性もある年齢です。そういった方と比較されてしまうと「48歳でもまだ課長をやっているのか」と言われてしまう可能性もあるでしょう。
 

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課長の平均年収は?

企業規模10人以上の企業において、課長の平均年収は783万6800円となります(決まって支給する給与を12倍し、年間賞与その他特別給与額を加えて推計)。
 
学歴別にみると、大卒では850万3300円、高卒では672万900円で、非役職者の平均給与である451万2000円の1.5倍程度は稼げていることになります。一般的な課長の給与は、世間の一般的な給与水準と比較して決して薄給とはいえないでしょう。
 
ただし、これはあくまでも統計推測した平均給与です。課長になっても年収が300万円台、400万円台というケースもあり得ないことではありません。
 

同じ課長でも企業規模によって年収は大きく変わる

企業規模10人以上の企業における課長の平均年収は783万6800円でしたが、1000人以上の規模の企業に絞ると、997万8600円となっています。10人以上の企業のデータに比べて1.3倍近く高くなっています。仮に課長で年収800万円ほどあったとしても、大手企業などを基準に考えると、年収水準は低いと感じられてしまいます。
 
相談者も課長であったものの、いわゆる中小企業勤務です。年収は1000人以上の企業規模を誇る大手企業の水準に至っていませんでした。それが原因で相談者は薄給であると義父から叱咤(しった)されたようです。
 

課長で思うような給与水準に至っていない場合は転職するべきか

本人のスキルや経験など個別の事情にもよりますが、48歳で転職をするには慎重になる必要があります。法律では、年齢を採用選考の理由にしてはいけないとされていますが、50歳近い年齢にもなると、企業は実力に加え、これまでの実績もより強く求めるようになり、選考基準も高くなることが想定されるからです。
 
とはいえ、待遇を上げられる求人があれば積極的に挑戦してもよいでしょう。前述したとおり、企業規模の大きい会社ほど給与水準も高い傾向にあり、48歳でも転職によって収入を上げることは不可能ではありません。
 
ただし、キャリアが完成しつつある48歳という年齢での転職は、失敗すると取り返しのつかないことになる可能性もありますリスクを抑えるという点を考えれば、現在の職場で出世し、部長になる道が残されているのであれば現職で頑張り、部長への昇進を目指すのが現実的でしょう。
 

役職や収入は周囲と比較し過ぎないこと

年収や役職について、上を見たらキリがありません。今の自分の年収や役職は、長年かけて形成されてきたものです。とはいえ、まだまだ出世を目指したり転職してキャリアアップしたりが可能な年齢でもあります。
 
48歳という年齢は老後も近づいてきており、リスクも考慮した選択が重要になってきます。同世代で同じような悩みを抱えている方は、周囲から向けられる目や言葉にとらわれすぎず、家族と相談しながら今後のキャリアについて考えてみてください。
 

出典

e-Stat 令和4年賃金構造基本統計調査
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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