23区在住、年収420万です。「マイカー」を購入したいのですが、東京でこの年収ならカーシェアなどのほうが良いでしょうか?
配信日: 2023.08.01
本記事では、「23区在住・年収420万円の人」の場合を例にあげて検証します。あわせて、マイカー所持・カーシェアのメリット・デメリット、自動車税、駐車場代など維持費はどのくらいかかるのか、紹介していきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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車にかかる費用は?
マイカーを購入すると、「車の購入費」をはじめ、「初期費用(車両登録費用、車庫証明費用)」「税金(自動車税、自動車重量税)」「保険料(自動車損害賠償責任保険、自動車保険)」「駐車場代」「ガソリン代」「メンテナンス費」などがかかります。
一般的な新車の場合、購入費は150万~300万円です。購入時には税金や車両登録費用などの初期費用として、購入費の10~20%がかかります。一般社団法人日本自動車工業会が発表した「2021年度乗用車市場動向調査」によると、半数以上が年間維持費「10万円超~30万円以下」でした。
例えば、200万円の新車を購入した場合、諸費用20万円、年間維持費20万円かかるとします。1年目は240万円、2年目以降は20万円ずつの費用が必要です。3年たって150万円で売れた場合、1年間でかかった費用は約43万3000円になります。
一方、カーシェアを利用する場合、「初期費用(入会金、登録手数料など)」「月額料金」「時間料金」「距離料金」がかかります。
初期費用は1000~2000円前後です。カーシェアを利用しない月は、無料から1000円前後ですみます。利用体系としては「15分につき200~400円」「6時間パック」「距離料金」「平日料金」などがあげられます。
1年間にかかる費用は「毎週1時間利用する場合は約5万4000円」「毎週5時間利用する場合は約22万円」「毎週10時間利用する場合は約42万8000円」です。
メリット・デメリットは?
マイカーのメリットは予約や返却などを気にせず、車を使えることです。荷物を置きっぱなしにすることも、自分好みにカスタマイズすることもできます。一方、デメリットは購入費をはじめ、維持費などの費用がかかることです。
カーシェアのメリットは、かかる費用を抑えられることです。メンテナンスする手間もかかりません。一方、デメリットは車を借りるところまで歩いたり電車を使ったりして移動しなくてはならないことです。自宅から遠い場合、手間がかかります。また、予約制のため、次の利用者が決まっていれば延長できません。
マイカーとカーシェアのどちらが得か?
23区在住の年収420万円の人がマイカーを購入した場合、年収の1割が車の費用になります。決して少ない額ではないでしょう。
毎週10時間車を利用するのであれば、マイカー所持もカーシェア利用もかかる費用にほとんど変わりがありません。しかし、利用時間が1~5時間ぐらいであれば、カーシェアのほうがよいでしょう。
利用頻度が少なければカーシェアがおすすめ
マイカーには車の購入費だけでなく、税金や保険料、駐車場代などの維持費がかかります。23区在住の年収420万の人であれば、年間の維持費が年収の1割程度を占めます。あまり車に乗らないようであれば、カーシェアがおすすめです。
23区など都市部の場合、電車やバスなどの公共交通機関が充実しています。車がなくても、移動に困ることはあまりないでしょう。
出典
一般社団法人 日本自動車工業会 2021年度 乗用車市場動向調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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