日本人の平均給与ってどのくらい? どうしたらお給与が増える?
配信日: 2023.08.01
それでは現在、日本人の平均給与はどのくらいになっているのでしょうか。最新のデータから日本人の平均給与を確認し、さらに、少しでも収入を増やす方法についても考えていきましょう。
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
日本人の平均給与
国税庁の令和3年分の資料によると、日本人の平均給与は男女合わせて443万円となっています。男女別に見ると、男性は545万円、女性は302万円となります。
年齢別で詳しく見てみると、最も平均給与が高くなるのは、男性は55~59歳で687万円、女性は25~29歳および45歳~54歳で328万円です。
平均給与の最高値を比べると、男性と女性では300万円以上の差があります。男性では年齢が上がるとともに平均給与もアップする傾向がありますが、女性では年齢が上がっても平均給与はあまり大きく伸びないという特徴があります。
物価高と給与
円安やロシアによるウクライナ侵攻の影響で、昨今の日本では物価高の傾向が続いています。物価が上がるなら給料も増えていてほしいところですが、実際、近年の平均給与はどのように推移しているのでしょうか。
国税庁の資料によると、ここ10年間の平均給与は下図のように推移しています。
※国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」より
10年前と比較すると、令和3年の平均給与は34万円ほど伸びていることが分かります。減少する年もありましたが、全体的に見ても、直近10年間の平均給与は上昇傾向にあります。
少しでも収入を増やす方法
上記のとおり、ここ10年間で見ると平均給与は上がっています。しかし、昨今の物価高は急激で、平均給与の上昇が追い付いていないという見方もあります。もし、少しでも収入を増やし、余裕がある家計を目指したいと考えている場合は、以下の3つのことを実践してみましょう。
1.今後の給与の見込みを確認する
2.転職を検討する
3.副業を検討する
まず、現在の給与が今後も変わらないのか、業績や年次次第で変わるのか、チェックしていきましょう。年齢に応じて自動的に給与が上がるような会社の場合、いつ、どのくらいの給与になるのかを確認しておきましょう。今後も給与が大きく増える見込みがない場合は、収入アップのために工夫をすることが必要となります。
収入を増やすために、職種は同じでも給与アップが期待できる会社への転職や、副業を行うことを検討してみましょう。現在専業主婦や専業主夫の方がいる場合、パートで働きに出るなど、家庭全体の収入を増やすという方法もあります。何も行動を取らなければ、収入が大きく増えることもありません。今からできることはないか、検討してみましょう。
まとめ
日本人の平均給与は、ここ10年間では上昇傾向にあります。しかし最近の物価高で、生活が苦しいと感じている人も多いのではないでしょうか。今回ご紹介した内容を参考に、給与や収入をアップする方法について考えてみましょう。
出典
国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者