更新日: 2023.08.04 年収
AIを使って年収5000万円?ChatGPTを司るプロンプトエンジニアとは?
試しに使ってはみたものの、望んでいた答えや思っていた画像が返ってこなかったという経験をしたことがある方もいると思います。
生成系AIから思い通りの回答や結果を引き出す上で重要なのが、質問内容で、英語ではプロンプト(prompt)と呼ばれます。
このプロンプトを操り、AIを駆使する「プロンプトエンジニア」という職業があることをご存じでしたか?
本記事では、新しい時代の職業と言える、プロンプトエンジニアの仕事について、解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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プロンプトエンジニアとは?
プロンプトエンジニアはプロンプト(AIに指示する質問内容)を入力し、AIから優れた答えを引き出すプロフェッショナルのこと。アメリカでは「AIの魔術師」などと呼ばれることもあります。
プロンプトエンジニアは、エンジニアと言っても、実際にプログラミングのコードを書くわけではありません。私たちが日常使っている自然言語を適切に処理しながら、AIを操る仕事なのです。
ただし、プロンプトエンジニアになるには、AIの言語処理の仕組みや深層学習モデルなどのアルゴリズムへの深い理解が必須となるため、AIを形作るプログラミングの知識が必要になってきます。
気になるプロンプトエンジニアの年収は?
新しい時代の職業であるプロンプトエンジニアですが、驚くのはその年収。
アメリカではすでに100件を超える求人が出ており、18万ドル(およそ2500万円)~37万5000ドル(およそ5400万円)という、超高額オファーが数多く見受けられるようです。
なかには病院のような、一見するとAIとは関係が薄そうなテック分野ではない業種でもプロンプトエンジニアへのオファーを出していくという動きがみられます。
また、プロンプトエンジニアになるためのスキルを身に着けたいと考える人も増えています。
そうした需要に対し、プロンプトエンジニアは、自らのノウハウを伝えるオンライン講座を開いていることもあります。アメリカで実際にプロンプトエンジニアとしてオンライン講座を開いた方は、およそ5ヶ月で830万円の収入を得たそうです。
国内でも年収700万円前後の求人が多く見られ、アメリカほどではなくとも、国内の平均年収を大きく上回るだけの収入を見込めることが分かりました。
プロンプトエンジニアはピンキリ
需要を伸ばしているプロンプトエンジニアですが、新しい職業ということもあって体系化されているとは言い難いのが現状です。
そのため、きちんとした資格などがなく、プロンプトエンジニアごとのスキルにばらつきがあると、AIの専門家は指摘しています。
まとめ
アメリカのデータ分析調査会社・ピッチブックによると、生成AIの市場は2023年中に426億ドルに到達し、2026年にはそのさらに2倍以上にまで膨らむことが予測されています。
昨日までの常識が今日にはもう通用しなくなっていくAIの進歩は、とどまるところを知りません。これからさらに技術が発展していくことで、プロンプトエンジニアの価値はより高まっていくことが予想できます。
AIと人間の関わりを考えていく上でも、これからプロンプトエンジニアという職業がどうなっていくのか目が離せません。
出典
PitchBook New PitchBook Survey Reveals Venture Investors Bullish on AI and Cautious on Fundraising
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー