もらった家具から「聖徳太子の1万円札」が! 破けているけど交換できる? 手数料や税金はかかる?
配信日: 2023.08.26 更新日: 2023.08.28
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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聖徳太子の1万円札はいつの時代に使われていた?
聖徳太子の1万円札は、昭和33年から昭和44年まで発行されました。聖徳太子が印刷されたお札は、1万円札以外でも戦後の昭和21年に発行された100円券から昭和25年~28年発行の1000円券、昭和32年~44年発行の1万円券・5000円券の4種類があり、いずれも現在でも使用できます。
贈与税などはかかるの?
もらった家具からお札が出てきた場合、まずは贈り主に連絡してお金を返すべきです。しかし、金額によっては「そのままもらって大丈夫だよ」のように言われることもあるかもしれません。その場合、税金はかかるのでしょうか?
原則として贈与を受けたすべての財産に対して贈与税がかかります。例外として、もらった金額が1年間の基礎控除額110万円以下のときや、夫婦や親子・兄弟などから生活費や教育費にあてるために取得した財産で、通常必要と認められるものの場合には贈与税はかかりません。生活費とは日常生活に必要な費用で、医療費・子育てに関する費用などを含みます。教育費とは学費や教材費などです。
破けているお金は交換してもらえる?
お札は、損傷している割合によって引換基準が決められています。破れていたり、燃えたりした場合には、表・裏の両面があることを条件に図表1のとおり交換が可能です。
図表1
日本銀行 損傷銀行券の引換基準を基に作成
手数料はかかるの?
日本銀行で新しいお札に交換するときには手数料はかからず、枚数制限もありません。硬貨についても、模様の認識ができる場合には新しい硬貨に交換することができます。
新しいお札・硬貨への交換は各都道府県にある日本銀行の支店窓口へ行き申し込むことが必要です。燃えて灰になっていたり、ひどく損傷していたりする場合には鑑定を行うため受け取るまでに日数がかかるため、事前に相談することをおすすめします。
破けている程度が軽く、明らかに正規のお札だと確認できる場合には最寄りの金融機関で新しいお金に交換可能なこともあります。ただし、金融機関の事情によって断られるときもあります(郵便局は原則として両替業務を行っていないため、交換はできません)。
まとめ
古いお札や破れているお札は現在のお札に交換してもらえます。交換までに時間と手間がかかる場合がありますので、価値をなるべく損なわないようにお札を丁寧に扱うことが大切です。
なお、お金を黙って自分のものにすると、後に家具をくれた人とトラブルになる可能性もあるため、お金を見つけたら家具をくれた人に連絡するようにしましょう。
出典
日本銀行 日本銀行が行う損傷現金の引き換えについて
国立印刷局 お札の基本情報~過去に発行されたお札~
日本銀行 損傷銀行券の引き換え基準
国税庁 No.4405 贈与税がかからない場合
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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