更新日: 2023.10.31 年収
高校業後は製造業に携わりたいと考えていますが、ほかの業種に比べて年収はどうでしょうか…?
そこで、もし製造業に携わった場合、収入面ではどの程度なのか解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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高卒(~19歳)の平均年収は200万円台
順調に高校を卒業した場合、年齢は18歳になっているでしょう。どのような職業に就くのであれ、高校を卒業したばかりで新人が高収入を得るケースは極めてまれです。
厚生労働省が行った「令和4年賃金構造基本統計調査」を見ると、全年齢の平均収入は31万1800円(男性34万2000円、女性25万8900円)でした。単純計算で年収を算出すると、平均年収が374万1600円(男性が410万4000円、女性が310万6800円)です。男女ともに、前年度より収入が増えています。
・年齢別「~19歳」の平均年収は221万400円
同調査において、年齢別で見た「~19歳」の平均収入は18万4200円(男性18万7700円、女性17万8400円)でした。年収にして、平均221万400円(男性225万2400円、女性214万800円)です。
・学歴別「高卒(~19歳)」の平均年収は221万5200円
学歴別で見ると、高卒(~19歳)の平均月収は18万4600円(男性18万8200円、女性17万8700円)です。年収にして平均221万5200円(男性225万8400円、女性214万4400円)になります。
~19歳で最も収入がよいのは建設業
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」の結果概要を参考にすると、製造業(~19歳)の平均収入は18万4100円(年収220万9200円)でした。男女別に見ると、男性18万6200円(年収223万4400円)、女性17万9800円(年収215万7600円)です。同年齢(~19歳)の産業別収入と比較してみましょう。比較には全体の平均収入についてのみ記載します。
・「~19歳」で最も収入が高いのは建設業、最も低いのは金融・保険業
~19歳で最も収入が多いのは、年収232万5600円の建設業でした。最も収入が低いのは、年収205万800円(月収17万900円)の金融・保険業です。調査対象になった16の産業別で比較した場合、年収の低い順で製造業は10位でした。収入面では、製造業がほかの産業と比較しても低すぎるわけではないとわかります。
製造業のなかでも高収入を得られるのは?
前述したように、高卒(~19歳)の平均年収は221万5200円です。製造業で同年代の平均年収は220万9200円でした。その差は6000円程度です。高卒の年収、特に20歳以下の頃は決して収入が高いとはいえません。ただ、ほかの産業と比較してみると、製造業の年収は低すぎるわけではないことがわかります。
製造業をする場合、正社員ではなく、しかも期間限定ではあるものの、高収入を得られるケースが多い働き方があります。それが「期間工」です。
期間工はあらかじめ決められた期間限定で雇用されている人材を指します。期間工を募集しているのは、主に自動車の部品製造工場です。メーカーによりますが、期間工の平均年収は430万円以上となっています。
期間工は正社員でこそないものの、入社祝い金や契約満了金など給料以外の収入があります。また、期間工は年齢や経験の有無を問わないケースも多いため、高卒1年目であっても高収入が得られる可能性が高いです。ただ、通常、期間工は早朝勤務・夜勤がありますので、そういった点も考慮したうえで、検討してみましょう。
製造業ならば期間工という働き方もひとつの方法
製造業の年収は、産業別で比較しても低すぎるわけではありません。ただ、短期間で多くの貯金をしたい場合や高収入を得たい場合には、給料以外の収入もある期間工という働き方もあります。正社員でこそないものの、同年代より高い収入を得られる可能性があるからです。目指す将来像は人ぞれぞれですので、自分にあった働き方を検討してみましょう。
出典
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査の概況 P6~7、 P10
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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