更新日: 2023.11.02 年収

世帯年収800万円です。いわゆる「パワーカップル」で高所得層なのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

世帯年収800万円です。いわゆる「パワーカップル」で高所得層なのでしょうか?
共働きで世帯収入が800万円の家庭は、高所得層に含まれるのでしょうか。
 
また近年では、二人合わせた年収が高額な夫婦を指して「パワーカップル」と呼ばれることもあるようです。
 
世帯年収がいくら以上あれば高所得層になれるのか、また「パワーカップル=高所得層」といえるのかについて、詳しく解説します。
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「パワーカップル」の定義とは

「パワーカップル」とは、どのような夫婦のことを指すのでしょうか。
 
近年では、女性にとって働きやすい環境や制度が整えられたこともあり、女性の社会進出が加速して、共働き世帯が増えています。
 
そこで昨今では、夫と妻の両方が高収入を得ている共働き夫婦を指して「パワーカップル」という言葉が生まれました。明確な定義はないため、各書籍やメディアなどが独自の定義を設定しているようです。
 
例えば、ニッセイ基礎研究所が発表したリポート「パワーカップル世帯の動向」では、パワーカップルの定義を「夫婦ともに年収700万円以上」としています。
 
ほかにも、「世帯収入が1000万円以上」「夫の収入が600万円以上、妻の収入が400万円以上」の夫婦がパワーカップルであるとしている場合もあります。
 

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共働き夫婦の平均年収はどのくらい?

次に、共働き夫婦の平均年収を見ていきましょう。
 
総務省統計局が2023年8月に実施した家計調査によると、夫婦共働き世帯の1ヶ月の実収入は、59万6119円とのことです。
 
年収に換算すると715万3428円になります。
 
夫が世帯主の場合では、夫と妻それぞれの平均収入は、夫が月39万4073円、妻が15万3071円であり、夫婦の収入差は24万1002円です。
 
夫婦の収入差が大きい理由は、妻が非正規雇用で働く世帯が多いことが関係していると考えられます。
 

「高所得層」の年収の目安は?

年収がいくら以上あると「高所得層」と呼ばれるようになるのか、その定義については明確になっていません。
 
国税庁が実施した「民間給与実態統計調査(令和4年分)」によると、日本国内の給与所得者のうち、800万円超の年収があった人の割合は、全体の10.9%です。
 
それより低い年収に該当する人が全体の9割近くを占めていることから、人数の割合が低い年収800万円超を「高所得層」と考えてもよいのかもしれません。
 
ただし、年収800万円超であっても、消費額が大きく、貯蓄額が少ないといった方も高所得層に含まれます。そのため、高所得層が、必ずしも貯蓄額も大きいとは限りません。
 

世帯年収800万円は「パワーカップル」に該当するといえる?

年収800万円超の人は全体の10.9%ほどとのことから、夫と妻それぞれの年収が800万円を超えていれば「パワーカップル」と呼んでもよいでしょう。しかし、世帯年収が800万円の場合は、該当しない可能性が高いといえます。
 
そしてパワーカップルの定義は、今後も賃金や物価の影響を受けて変わるでしょう。自分たちは「パワーカップル」であるということが、仕事や生活のモチベーションにつながる場合は、ぜひパワーカップルの定義について都度確認してみてください。
 

出典

株式会社ニッセイ基礎研究所 パワーカップル世帯の動向-コロナ禍でも増加、夫の年収1500万円以上でも妻の過半数は就労

総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2023年8月 3-11 妻の就業状態,世帯類型別 勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)

国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- (第16表)給与階級別給与所得者数・構成割合(22ページ)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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