更新日: 2023.11.06 年収

「正規雇用」と「非正規雇用」の平均年収はどれくらい違う?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「正規雇用」と「非正規雇用」の平均年収はどれくらい違う?
働くうえで外せない条件の一つに賃金があります。一般的に「非正規雇用」は安定性が低いといわれています。その根拠として賃金が低いことがあげられますが、実際にはどうなのでしょうか。
 
そこで、今回は「正規雇用」と「非正規雇用」ではどれくらい差が出るのか、厚生労働省がまとめた「令和4年賃金構造基本統計調査」の雇用形態別をもとに平均賃金と平均年収を比べます。
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男女別で見た場合の平均賃金と平均年収の差は?

はじめに、男女別の場合はどれくらい差が出るのか見ていきましょう。
 
「正規雇用」の男性の平均賃金は、35万3600円です。年収に換算すると「35万3600円×12カ月」で、424万3200円になります。対して「非正規雇用」の男性の平均賃金は24万7500円で、年収に換算した場合は297万円です。正規雇用と非正規雇用では、平均年収は127万円ほどの差が出ます。
 
では、女性はどうでしょうか。女性の「正規雇用」の平均賃金は27万6400円で、年収にすると331万6800円です。一方、非正規雇用の平均賃金は19万8900円で、年収に換算すると238万6800円になります。女性の場合、正規雇用と非正規雇用の年収の差は93万円です。
 

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企業規模別で見た場合の平均賃金と平均年収の差は?

続いて、企業規模別で比較してみましょう。男女別ではなく全体で比較します。大企業の場合、正規雇用の平均賃金は37万5300円で、年収に換算すると450万3600円です。同じく非正規雇用の平均賃金は22万8100円で、年収に換算すると273万7200円になります。その差は176万円を超えます。
 
中企業になると正規雇用でも平均賃金は31万8700円とやや低く、年収に換算した場合は382万4400円です。
 
中企業の非正規雇用の平均賃金は22万1600円で、大企業の非正規雇用と大差はありません。年収にすると265万9200円で、正規雇用との差は116万円ほどです。小企業になると、正規雇用と非正規雇用の差はさらに縮まります。
 
正規雇用の平均賃金は29万3500円で、年収にすると352万2000円です。非正規雇用の平均賃金は20万8600円であり、年収に換算すると250万3200円になります。正規雇用と非正規雇用の差は、およそ100万円です。
 

もっとも賃金に差が出やすい業界は?

ところで、雇用形態でもっとも年収の差が出やすい業界は何でしょうか。
 
「令和4年賃金構造基本統計調査」を見ると、もっとも差が大きいのは「電気・ガス・熱供給・水道業」です。正規雇用の平均賃金は41万2300円なのに対し、非正規雇用になると24万1000円と大きく下がります。その差は17万1300円です。年収で見た場合、実に200万円以上の差が出ます。
 
もっとも差が小さいのは「鉱業,採石業,砂利採取業」です。正規雇用の平均賃金は35万100円ですが、非正規雇用も30万9200円で、4万900円しか差がありません。年収に換算した場合でも、50万円ほどの差です。このように、業界によっても、正規雇用と非正規雇用の平均年収は大きく変わります。
 

業界や企業規模でも年収は変わってくる

正規雇用と非正規雇用では、年収に差が出ることは確かです。企業規模や業界によっては、200万円ほどの差が出る場合もあります。そう考えると、できるだけ正規雇用で働きたいと思う人は多いでしょう。
 
ただし、今回参考にしたのはあくまで平均であり賃金だけのデータです。実際には、労働環境や就業時間などを踏まえて総合的に考えたほうが、自分に合った仕事選びができます。
 

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査(6)雇用形態別にみた賃金

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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