更新日: 2023.11.16 年収

新卒で12月に初めての「ボーナス」をもらえます。平均ってどのくらいなのでしょうか?

新卒で12月に初めての「ボーナス」をもらえます。平均ってどのくらいなのでしょうか?
そろそろ冬のボーナスが支給される時期が近づいてきました。2023年度に新卒で入社した人は、ある程度のボーナスをもらえるのは冬からという人が多いのではないでしょうか。ボーナスの支給額や業界ごとにどのような違いがあるのか気になるところです。
 
そこで、新卒の人が支給される平均的なボーナスの金額や全年代の平均額、業界ごとのボーナス事情を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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新卒が冬のボーナスに支給される金額の見通し

新卒へのボーナスは一般的に入社した年の冬から本格的に支給されます。入社後最初のボーナス支給は6月ごろが多いでしょうが、査定期間が短かったり査定期間が終わっていたりすることが多いためです。
 
産労総合研究所の「2023年度決定初任給調査」によると、入社した年の夏は何らかのボーナスを支給すると答えた企業が86.1%、支給しないと答えた企業は8.9%でした。一般的なボーナスの支給額は各人の基本月給×全従業員共通の支給月数で計算されます。
 
2023年度決定初任給調査によれば、大学卒の初任給の水準は21万8324円です。前年度と比べると6026円、2.84%増加しました。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によれば、企業規模が10人以上の企業で大学卒の20~24歳に支給される所定内給与額は23万4300円です。
 
また、同様の条件下で支給される年間賞与その他特別給与額は34万7500円でした。24歳までの年齢幅での支給額のため、この金額には新卒だけでなく社会人2年目の人も含まれているでしょう。
 
厚生労働省の毎月勤労統計調査令和5年2月分結果速報等によれば、業種によって異なりますが、新卒の冬のボーナスは基本給の1.04ヶ月分が平均(令和4年)です。ボーナスの支給月数が2022年と同等だと想定した場合、新卒の2023年の冬のボーナスの平均額は21万8324円×1.04ヶ月=約22万7057円です。
 

全年代のボーナスの支給額や業界ごとの事情

厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等」によれば、令和4年の全産業のボーナスの平均支給額は39万2975円でした。なお、この金額はボーナスを支給する事業所の平均額です。
 
ボーナスを支給する事業所の割合は全産業計で70.5%となっており、3割近くの事業所ではボーナスが支給されていません。ボーナスの支給率が最も高いのは複合サービス事業の93.5%、支給率が最も低いのは生活関連サービス等の50.8%でした。ボーナスを支給しない事業所も含めた全産業のボーナスの平均支給額は32万4597円です。
 
ボーナスの支給額は業界ごとに大きく異なります。ボーナスの支給額が最も高いのは電気・ガス業の80万5880円、2番目が情報通信業の66万2768円、3番目が学術研究等の63万4606円でした。逆に、最も少なかったのは飲食サービス業等の6万7605円です。
 
また、ボーナスの支給額は企業規模によっても影響を受けます。一般的には企業規模が大きいほどボーナスの支給額は高くなる傾向です。労働者500人以上の企業の平均支給額は64万2349円だったのに対し、労働者5~29人の企業の平均支給額は27万4651円でした。
 

新卒の冬のボーナスの平均額は約22万7000円

2023年度に新卒で入社した人の多くは、冬のボーナスから本格的にもらえることでしょう。2022年の水準がそのまま維持されるとすれば、毎月支給される給与の約1ヶ月分が冬のボーナスとして支給される見通しです。
 
新卒の初任給から計算すると、2023年冬のボーナスの平均額は約22万7000円です。2023年度の初任給は前年度と比べて約6000円増加しているため、冬のボーナスも同様に増加が見込まれます。
 

出典

産労総合研究所 2023年度決定初任給調査
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 雇用形態別
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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