50歳でIT企業の営業をやっています。冬のボーナスで「70万円」これって少ないでしょうか?
配信日: 2023.12.11 更新日: 2023.12.13
ボーナスの金額には年齢や職業によって差があるため、ほかの職業に就いている人はいくらぐらいもらっているのか、同じくらいの年齢ならば平均額はどれくらいなのか、確認してみるとよいでしょう。
本記事では、2022年の賞与の平均額や、賞与が多い職業を紹介するとともに、50歳でIT企業に勤めていて「ボーナス70万円」は多いのか少ないのかについて検討します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
冬のボーナスの平均はどのくらい?
Job総研が全国の20〜50代の男女を対象に実施した「2022年 冬ボーナス実態調査」によると、全体の61.3%が「冬ボーナスの支給があった」と答えています。
さらに、「支給あり」と答えた人たちに支給額を聞いたところ、平均が69万8000円、中央値が54万5000円でした。
平均値と中央値の違いについては、例えば5つの数値があり、その5つをすべて足したものを、5で割った数値が平均値、5つの数値を小さい順に並べて、ちょうど真ん中にきた数値が中央値です。
平均のほうは極端に高いボーナスの金額に数値が引き上げられてしまうため、中央値のほうを参考にしたほうがよいでしょう。
賞与が多い職業は?
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、2022年における産業別の労働者一人当たりの平均賞与額は、表1のようになっています。
表1
産業 | 平均賞与額 |
---|---|
鉱業、採石業等 | 54万4459円 |
建設業 | 49万8569円 |
製造業 | 51万4074円 |
電気・ガス業 | 80万5880円 |
情報通信業 | 66万2768円 |
運輸業、郵便業 | 39万812円 |
卸売業、小売業 | 36万5502円 |
金融業、保険業 | 62万1410円 |
不動産・物品賃貸業 | 55万4675円 |
学術研究等 | 63万4606円 |
飲食サービス業等 | 6万7605円 |
生活関連サービス等 | 16万4324円 |
教育、学習支援業 | 53万7569円 |
医療、福祉 | 30万9224円 |
複合サービス事業 | 45万5815円 |
その他のサービス業 | 21万7774円 |
調査産業計 | 39万2975円 |
※厚生労働省「毎月勤労統計調査」を基に筆者作成
ボーナスの平均額が最も高いのは「電気・ガス業」の80万5880円で、次いで「情報通信業」の66万2768円、「学術研究等」の63万4606円となっています。
50歳でIT企業に勤め、ボーナス70万円は多いほう?
IT企業は「情報通信業」に該当するため、ボーナスの平均額は66万2768円です。
ボーナスを70万円もらっているとしたら、平均より少し多いと考えてよいでしょう。
全産業の平均ボーナス額である39万2975円と比較すると30万円以上高いため、IT企業自体が、全体的にボーナスが高いといえるのではないでしょうか。
平均と比較して多いか少ないか確認を
ボーナスの額は業種によって大きく差が出ることもあるため、自分はボーナスが多いほうなのか、それとも少ないほうなのか、気になる人も多いでしょう。
情報通信業であるIT企業は、平均ボーナス額が66万2768円と、ほかの業種に比べて多めであることが分かります。
冬のボーナスが70万円出たのであれば、情報通信業の中での平均ボーナス額を上回っているため、自分がもらったボーナスは多いほうと考えてよいのではないでしょうか。
出典
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等 表2 令和4年年末賞与の支給状況
株式会社ライボ Job総研「2022年 冬ボーナス実態調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー