更新日: 2023.12.25 年収

「年収500万円」超は高年収? 日本全体の何パーセント? 年収分布についても紹介

「年収500万円」超は高年収? 日本全体の何パーセント? 年収分布についても紹介
年収500万円超の人は、日本全体でどのくらいいるのでしょうか。平均年収よりも高い数字ではあるものの、高収入というイメージを持つ人は少ないかもしれません。
 
本記事では、国税庁の「民間給与実態統計調査」を参考に、給与階級別の割合を見ていきます。
小林裕

執筆者:小林裕(こばやし ゆう)

FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート

年収500万円超は全体の約33.5%

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は458万円です。つまり年収500万円超の人は平均年収より高いといえます。また、給与階級別分布は図表1のようになっています。
 
図表1

年収 割合
100万円以下 7.8%
100万円超 200万円以下 12.7%
200万円超 300万円以下 14.1%
300万円超 400万円以下 16.5%
400万円超 500万円以下 15.3%
500万円超 600万円以下 10.9%
600万円超 700万円以下 6.9%
700万円超 800万円以下 4.8%
800万円超 900万円以下 3.3%
900万円超 1000万円以下 2.2%
1000万円超 5.4%

国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査を基に筆者作成

年収500万円を超える人の割合は全体の約33.5%であり、およそ3人に1人しか年収500万円超の人はいないという結果でした。
 
高収入と聞くと、転職市場でハイクラスと言われる年収800万円以上などの基準が思い浮かぶ人も多いかと思いますが、実際に年収800万円超の人は全体の10.9%程しかいないことが分かります。このことから年収500万円以上は、比較的高収入と言えるでしょう。
 

年収500万円の人の手取り金額

社会保険料や所得税などの税金が差し引かれた後の手取り金額は、総支給額の8割程度です。扶養家族の有無など、その人の状況により変化しますが、年収の約75~85%相当になることが多いです。そのため年収500万円の人の場合、目安となる手取り金額は約375~425万円であり、月額に換算すると約31~35万円です。
 
家賃が10~20万円程と負担の大きい都会での生活の場合、十分に余裕があるとはいえませんが、家賃負担が小さい地方であれば、貯蓄をしつつある程度余裕のある生活を送れるでしょう。
 

年収500万円超は比較的高収入

年収500万円超は全体の約33.5%という結果でした。住環境などによりますが、貯蓄をしながらの生活を送ることはできそうです。また、働く上での大事なポイントは人それぞれであるため、年収よりもやりがいや働きやすさを選ぶ人も多いでしょう。今回の結果はあくまで1つの参考としてください。
 

出典

国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
 
執筆者:小林裕
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート

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