「警察官」VS「消防士」年収が高いのはどっち? その他の公務員、民間企業の年収とも比較

配信日: 2023.12.31 更新日: 2024.01.05

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「警察官」VS「消防士」年収が高いのはどっち? その他の公務員、民間企業の年収とも比較
警察官や消防士といえば、「安定している」「頼りがいがあってカッコいい」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。特に警察官は子どもからの人気もあり、好感度の高い職業の1つです。比較されることの多い警察官と消防士ですが、年収はどちらのほうが高いのでしょうか?
 
本記事では、警察官と消防士のお金まわりの事情や労働環境などを比較検証します。
FINANCIAL FIELD編集部

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平均年収は警察官の方が80万円以上高い!

まず、警察官と消防士の年収を比較してみます。警察官や消防士の中にもさまざまな職種が存在するため、今回は総務省が公表している「令和4年地方公務員給与の実態」をもとに検証します。
 
同調査によると、警察官の平均年収は約722万円であるのに対し、消防士の平均年収は約636万円であり、警察官のほうが約86万円平均年収が高いことが分かりました。警察官と消防士の平均年齢もほとんど変わらないため、一般的には警察官のほうが年収は高い傾向にあるといえるでしょう。
 

民間企業と比べるとどちらも高い

次に、両者の年収を民間企業と比較してみます。
 
国税庁が公表する「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、民間企業で働く人の平均給与は458万円であり、正社員に絞ると523万円でした。警察官と消防士を比べると警察官のほうが高収入ですが、決して消防士の年収が低いわけではなく、どちらも比較的高水準の給与をもらっていると言ってよさそうです。
 

警察官は公務員の中でも年収が高め

その他の公務員と比べるとどうでしょうか?
 
総務省の調査によると、地方公務員の一般行政職の平均年収は約637万円、教員などの教育公務員の平均年収は671万円でした。人事院の調査によると国家公務員の平均年収は676万円とのことです。
 
これを踏まえると、消防士の年収(約635万円)は地方公務員に近い水準、警察官(約722万円)は公務員の中でも比較的高い水準にあるようです。
 

残業時間は警察官の方が多め?

ではなぜ警察官と消防士では、警察官のほうが給与は高いのでしょうか?
 
年収の内訳を見てみると、特に両者の差が開いていたのが「時間外勤務手当」です。消防士の時間外勤務手当の平均が約2万1000円/月なのに対し、警察官は約4万9000円/月であり、年間で30万円以上の差が出ています。
 
このデータを見る限り、警察官は消防士よりも年収が高い分、時間外勤務が多い傾向にあるのかもしれません。
 

体力仕事が多いのは消防士

次に仕事内容を比較してみると、消防士のほうが体力を使う業務が多い傾向にあるようです。大阪市内の消防署のとある1日を例に見てみると、消防士は日々の事務作業や点検業務に加え、各種消防訓練や筋力トレーニングなども行っています。
 
当然、警察官も体力が必要となる職業ですが、消防士は緊急時に重い機材を素早く扱う必要があるため、日頃からより厳しい鍛錬が求められます。
 

まとめ

警察官と消防士を比較してみましたが、給料面では警察官のほうが恵まれているようです。しかしその分、時間外勤務が多い可能性があることには注意が必要です。仕事を決める際には年収だけにこだわるのではなく、仕事内容や労働環境もしっかりと確認する必要があるでしょう。
 

出典

総務省 令和4年地方公務員給与の実態
国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査
人事院 令和5年度国家公務員給与等実態調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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