【45歳で部長に昇格】は遅い!?役職手当が付いて「年収500万円」になったけど、ほかの部長はもっと稼いでる?
配信日: 2024.01.12 更新日: 2024.01.18
企業の経営にもかかわる責任があるからこそ、ほとんどの企業では部長に昇格すると役職手当などが付いて、年収も上がるでしょう。
しかし、45歳で部長に昇格したものの、年収500万円という金額は妥当な年収なのかとか、ほかの部長はもっと稼いでいるのではないかと、疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、部長の役職に就いている人の平均年収などについて、解説します。
本記事を参考に、今の自分自身の年収が妥当なのかどうかを判断してみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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部長の平均年収は?
厚生労働省が令和4年に行った「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、部長級の平均年収は、年間賞与その他特別給与額を含めて902万3600円であることが分かりました。
部長級の平均年収の内訳は、表1の通りです。
表1
平均賃金 (賞与などを含まない) |
年間賞与 その他特別給与額 |
|
---|---|---|
男女計 | 703万4400円 | 198万9200円 |
合計 | 902万3600円 |
※厚生労働省 「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
このように、部長級の平均年収は902万円以上のため、部長で年収500万円は少ないといえます。
部長の平均年齢は?
同調査によると、部長級の平均年齢は52.7歳であることが分かっています。
男性の平均年齢が52.8歳、女性の平均年齢は52.1歳のため、性別による差はあまりないと考えてよいでしょう。
このような結果から、45歳で部長に昇格することは、決して遅くはないと考えられます。平均勤続年数に関しては、男性が22.4年、女性が18.6年ですので、男女別で多少の差が見られました。
すなわち、現在の会社に20年前後勤めており、45歳で部長に昇格したのであれば、昇進のスピードは速いといえるでしょう。
部長として年収を上げるには
部長としての役職手当が付いたうえでの年収500万円は、平均年収の902万3600円と比較すると低いと感じてしまうかもしれません。
もう少し年収を上げたい場合は、以下の選択肢が考えられます。
●今の会社でさらに出世を目指す
●転職を検討する
今の会社で、常務取締役や専務取締役などに昇格すれば、年収が上がる可能性は高いはずです。
もし、部長以上への出世が見込めないようであれば、転職も一つの選択肢となるでしょう。
部長として年収500万円は低いほうであるといえる
部長クラスの平均年収は902万3600円であり、年収500万円はやや低いといえることが分かりました。
しかし、平均年齢は52.7歳であるため、45歳で部長に昇進した点は非常に早いといえます。
もし現状の年収に満足していないようであれば、現職場において、より多くの実績を残して、スキルアップを図りましょう。それでも納得がいかなければ、部長ではなくなってしまうかもしれませんが、転職も一つの選択肢といえるでしょう。
出典
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 役職 表番号2 役職、学歴、年齢階級、勤続年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 (7)役職別にみた賃金
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