28歳で年収「400万円」は少ないですか? 正月、叔父に「もっと頑張らなきゃな」と言われました…
配信日: 2024.01.14 更新日: 2024.01.19
今回は、28歳で年収400万円のケースにおいて、この金額が一般的に少ないかどうかについてみていきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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20代後半で年収400万円は少ない?
会社員として働き、勤め先から給与を受け取っている人であれば、国税庁実施の「民間給与実態統計調査」が一つの参考となるでしょう。
令和4年分の調査結果報告によると、給与所得者の平均年収は458万円でした。男性は563万円、女性は314万円のため、男女の平均年収は250万円ほどの差があることになります。年代別にみると、25~29歳の平均年収は389万円でした。内訳は男性420万円、女性349万円と、やはり差はあるものの、その額は100万円未満となっています。
28歳で年収400万円は、同年代の平均年収と比べると10万円ほど多い状況ですがほぼ同水準です。男性であれば平均よりも20万円ほど少なく、女性であれば50万円ほど多いことになりますが、どちらであっても極端な違いがあるとまではいえないでしょう。
収入が多いか少ないかを判断するポイント
収入が多いか少ないかを判断する際、ほとんどの人は前述した全体の平均年収や近くにいる同年代の友人の収入などと比較してしまいます。しかし、世の中にはさまざまな業種や職種、企業があり、単純に平均と比較し多いか少ないかを論ずるのは困難です。また、地域差がある点も否定はできません。
収入が十分であるかどうかは、自分の生活水準によっても変わってくるでしょう。年収400万円で特に不足がなく、貯金もできているのであれば、十分な金額であるといえます。逆に足りないと感じる場合には、新たな行動を起こすなどして年収を増やすか、生活水準を見直すことを検討しましょう。
家族や親戚に年収が少ないといったニュアンスの指摘を受けた場合には、まずは前述の平均年収のデータを用いて、28歳で年収400万円は決して少なくないことを主張してみましょう。そのうえで、仕事に誇りを持ち生活にも特に不便がないのであれば、その点もあわせて伝えることで理解してもらえる可能性が高まります。
年収を増やす方法は?
自分の年収が少ないのではないかと不安に感じたり、将来に備えて収入を増やしたいと考えたりしている場合は、何かしらの行動に出て年収を増やす必要があります。ここでは、年収アップにつながる一般的な方法を紹介します。
・転職する
年収を増やす代表的な方法の一つが転職です。業界や職種により、年収の相場は異なります。現職よりも高い年収相場の業界や職種への転職ができれば、年収アップが期待できるでしょう。
・副業を始める
転職するつもりがない人は、副業を始めるのも一案です。就業規則で禁じられていないのであれば、空いた時間でできる副業を見つけ取り組んでみましょう。
・資格や技術を獲得する
資格の取得や技術の習得により、年収が上がるケースがあります。現在の職場でも手当がついたり昇給・昇格に影響したりする場合は、積極的に取り組んだほうがよいでしょう。転職にも有利に働き、よりよいキャリア形成へとつながる可能性も高まります。
年収が多いか少ないかは自分の満足度で判断しよう
統計データをみる限り、28歳で年収400万円は決して少ない金額ではありません。ごく平均的といえるでしょう。そもそも収入が多いか少ないかは、こうしたデータとの比較よりも、自分の満足度の高さのほうが重要です。
生活に困っているわけでもなく、貯金などもできていれば、特に問題はありません。もし年収を増やしたい場合は、転職や副業を検討してみましょう。資格や技術の獲得も、収入アップへとつながる可能性を高めます。
出典
国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー