30代で年収「300万円」です。年齢が上がるにつれて昇給すると聞いているので、転職はしないほうがよいでしょうか?
配信日: 2024.02.09 更新日: 2024.02.14
そのようななか「周りの人と比べて年収が高いのか低いのかが気になる」とか、「年収を上げるために転職を考えている」という方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、30代の平均年収と、事例に基づいた、年収を上げたいときの対処法について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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30代の平均年収
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によれば、30代男女の平均年収は、表1の通りです。
表1
男性 | 女性 | 男女計 | |
---|---|---|---|
30~34歳 | 485万円 | 338万円 | 425万円 |
35~39歳 | 549万円 | 333万円 | 462万円 |
※「令和4年分 民間給与実態統計調査 (第14図)年齢階層別の平均給与」を基に筆者作成
表1から、30代で年収300万円の場合は、平均よりも年収が低いといえるでしょう。
しかし、平均年収が低いからといって転職しても、聞いていた待遇や仕事内容の相違から、後悔につながるおそれもあります。
本記事の事例は、年齢が上がることで昇給が期待できるとのことですので、まずは今の職場で昇給を目指すほうがよいでしょう。
昇給するためにできること
本事例の場合は、勤続年数や年齢を基準に自動的に昇給する「自動昇給」というシステムであることが推測されます。このシステムは、会社に属していれば、会社の業績や評価にかかわらず、自動的に昇給していくものです。
自動的な昇給が約束されているため、従業員も収入のイメージがつきやすく、支出や貯蓄の計画を立てやすいでしょう。
また、「自動昇給」システムのほかにも、業務成績や職務遂行能力を基に昇給を行うものや、会社の業績が好調なときに昇給を行うものもあります。そのため、勤務先の昇給条件を確認して、条件を満たせるように仕事におけるスキルを磨いたり、資格取得をしたりするとよいでしょう。
さらに、昇給の際に給与がどのくらい上がるかという、将来的な給与の概算をしておくことも重要です。
もし、条件を満たしても昇給しない場合や、仕事内容などに納得できない場合には、転職も視野に入れることをおすすめします。
勤めている会社で努力しても収入が上がらない場合には、転職を検討しましょう
30代の方の平均収入は400万円台半ばであるため、年収300万円の場合には、平均より低いことが分かりました。
しかし、もし勤めている会社が自動的に昇給するシステムである場合は、安定した昇給が見込めて、収入が上がっていく可能性があります。このシステムの場合は、いくら昇給するのかを必ず確認して、将来的にいくらもらえるようになるかを、確認しておくことをおすすめします。
また、自動昇給システムではない可能性も考慮して、昇給システムや条件を再度確認することも必要です。
昇給の金額や仕事内容に不満がある際には、転職という選択肢もありますので、ご自身の会社の状況などを考慮して対処しましょう。
出典
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- II. 1年を通じて勤務した給与所得者 2.平均給与 〔年齢階層別の平均給与〕 (第14 図)年齢階層別の平均給与(21ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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