更新日: 2024.03.18 年収

婚約指輪に「ハリー・ウィンストン」って高望みですか? 昔からずっと憧れているのですが、かなり高収入でないと買えないでしょうか…?

婚約指輪に「ハリー・ウィンストン」って高望みですか? 昔からずっと憧れているのですが、かなり高収入でないと買えないでしょうか…?
結婚は、人生のなかでも非常に重要なイベントの一つです。カップルの価値観などにもよりますが、結婚が決まった際には、男性から女性へと婚約指輪を送るケースが多いでしょう。
 
一生に一度の大切な指輪のため、憧れのブランドのものがほしいと考える人もいるかもしれませんが、特に高級なイメージのある「ハリー・ウィンストン」は、一般人には高嶺の花なのでしょうか。
 
今回は、ハリー・ウィンストンの指輪は高収入の人でなければ買えないのかを考えます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

婚約指輪の価格の相場

そもそも、婚約指輪にはどの程度の金額をかけるものなのでしょうか。株式会社リクルート実施の「ゼクシィ結婚トレンド調査2023 首都圏」のまとめによると、「婚約指輪にかかった金額」の平均は、首都圏においては43万3000円でした。全国平均では38万2000円となっています。ここから、婚約指輪の価格の相場は40万円前後であるといえるでしょう。
 

ハリー・ウィンストンの婚約指輪はいくら?

一方で、多くの人が憧れる「ハリー・ウィンストン」の指輪の価格相場もみてみましょう。ハリー・ウィンストンの公式サイトでエンゲージメントリングとして取り扱われている商品は、比較的安価なものでも100万円を超えます。例えば、「ラウンドカット・ソリティア・リング」は140万円台が中心、「HWリング」は160万円台中心です。
 
ほかにも「ラウンドカット・トリスト・リング」は240万円台、「エメラルドカット・ソリティア・リング」は320万円台と、高価な婚約指輪が多々あります。「クッションカット・マイクロパヴェ・リング」は400万円台、「ラウンドカット・クラシック・リング」は560万円台がそれぞれ中心の価格帯で、さらに高いものも少なくありません。
 
ハリー・ウィンストンの婚約指輪のなかでも商品によって数百万円の差がありますが、総じて相場よりも高額であるのは確かです。あくまでも一般的な視点とはなるものの、高望みかといえば、そういえなくもないでしょう。
 

ハリー・ウィンストンが買えそうな年収

総務省統計局の「令和5年 家計調査」によると、34歳以下の勤労世帯における可処分所得は、月あたり約28万4000円です。消費支出額を除いた月あたりの黒字額は、約11万7000円でした。ただ、消費支出のうち住居費は月あたり約3万5000円と、そこまで高くはありません。これは家賃の支払いがない持ち家の人も含まれているためです。
 
仮に結婚前の男性が家賃10万円ほどの賃貸物件に住んでいる場合は、毎月の黒字額は5万円ほどとなるでしょう。200万円ほどの指輪を買うには、3年以上貯金し続けなければいけません。3年以上貯金し続け、そのすべてを婚約指輪に費やすのは現実的ではないと考えられるため、一般的な年収では、やはりハリー・ウィンストンの購入は容易ではないといえます。
 
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は458万円でした。一方で、20代後半の男性の平均年収は420万円となっており、30代前半の男性の平均年収は485万円です。つまり年収400万円台では、ハリー・ウィンストンの婚約指輪の購入は「背伸び」といえるでしょう。
 
仮に年収が800万円(手取りは640万円)で平均的な生活水準(月の消費支出額が25万円、年間で300万円)とした場合、1年で300万円以上の貯金が可能です。ただ、年収がそれだけあると、生活水準は平均よりも高くなりかねません。また、結婚式や新生活にかける費用なども考慮すれば、年収1000万円以上は必要といえます。それでやっと数百万円の婚約指輪が購入できる可能性が出てくるでしょう。
 
収入だけではなく個人の家計管理能力や貯蓄能力などによっても変わりますが、ハリー・ウィンストンの婚約指輪の購入は、平均以上の収入が求められるのは確かでしょう。結婚後の生活にもお金はかかるため、結婚の際には収入に見合った指輪の購入がお勧めです。
 

年収1000万円で購入の可能性がみえてくる高級ブランドの婚約指輪

ハリー・ウィンストンの婚約指輪は安い価格帯のものでも100万円台と、相場の倍以上の価格となっています。日本人の年収と消費支出額の平均から試算すると、何年も貯金し続けなければ購入は困難です。
 
個人のお金への価値観や貯蓄能力などにより異なりますが、年収1000万円以上はないと、婚約指輪に高級ブランドの商品を選ぶのは難しいでしょう。憧れは叶えたいところですが、お互いの気持ちが何よりも大切です。
 

出典

株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
総務省統計局 家計調査 2023年 1世帯当たり1か月間の収入と支出 男女、年齢階級別
ハリー・ウィンストン エンゲージメントリング
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集