更新日: 2024.03.28 年収

勤続10年でようやく「年収500万円」になりました。目標の「年収1000万円」には程遠いのですが、32歳ならこれが普通でしょうか? 低くはないですよね?

勤続10年でようやく「年収500万円」になりました。目標の「年収1000万円」には程遠いのですが、32歳ならこれが普通でしょうか? 低くはないですよね?
毎日会社で働くモチベーションは「給与」と考えている人も多いですよね。いずれは年収1000万円を目指したいと考えているものの、果たしてそれが実現できるのか不安に感じる人もいるでしょう。将来のライフプランを考える上で、自分の収入がどの水準なのかを把握することはとても大切です。
 
この記事では、32歳で年収500万円は平均的なのか、年収1000万円を目指すことは現実的なのかなどについて解説します。

32歳の平均年収は425万円

国税庁が公表している「令和4年民間給与実態統計調査」によると、30~34歳の平均年収は425万円で、男性は485万円、女性は338万円という結果が出ています。32歳で年収500万円をもらっているのであれば、同年代の平均よりも高い水準と言えるでしょう。
 

1000万円以上の割合は8%しかいない

長く会社に勤めると、徐々に給与が上がり、10年程度で中堅のポジションに就く人が多くなるのが一般的です。勤務年数を重ねるごとに、年収アップを期待する人も多いでしょう。
 
ただし、年収1000万円に到達できる人は多くありません。同調査によると、男性で年収1000万円超は8.4%、女性は1.5%にとどまっています。
 
なお、男性で年収が500万円以下は全体の52.6%、女性は85.5%で、年収500万円を超えない人が多数を占めています。
 
この数字を見る限り、年収1000万円以上を実現するのは簡単なことではないことが分かります。配偶者や家族の有無によって、その人が求める年収は違ってくるでしょうが、いずれにせよ高収入を目指す人は多いでしょう。
 

年収が高いとされる業種は?

給与の水準は業種によってバラつきがあるため、会社の業種によっては、比較的高い年収を望めるかもしれません。国税庁の調査資料から、給与水準が高い上位4つの業種を以下にまとめました。

●電気・ガス・熱供給・水道業:平均年収747万円
●金融業、保険業:平均年収656万円
●情報通信業:平均年収632万円
●学術研究専門、専門・技術サービス業、教育、学習支援業:平均年収544万円

最も給与水準が高いのは電気、ガスなどのライフラインに関わる業種のようです。国税庁の資料によると、どの業種でも基本的に勤続年数に応じて徐々に給与は上がっていきますが、水準が高い業種のほうがより生涯年収は高くなるでしょう。
 
年収だけを重視するのであれば、給与水準の高い業種への転職を検討するのも一手かもしれません。しかし、仕事は日々の生活の中心であり、年収だけで決めるべきではないという考えもあります。年収以外にも、通勤の利便性や職場の雰囲気など、働きやすい環境であるかどうかは非常に重要です。年収だけでなく、総合的に判断することが賢明といえるでしょう。
 

まとめ

32歳で年収500万円をもらっている人は、日本全体から見れば半数以下であり、給与水準は低くありません。また、1000万円以上もらっている人の割合は10%未満で、簡単に達成できる水準ではないことが分かります。しかし、業種や会社の規模などによっては平均以上の給与を目指せる可能性はあります。自分のライフプランに合った働き方を目指すのがよいでしょう。
 

出典

国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査
 
執筆者:渡邉志帆
FP2級

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