更新日: 2024.05.07 年収
30代女性会社員、勤続10年で年収300万円です。小さい会社ですが「年齢給」なので、そのうち500万円台になるでしょうか?
今回は、勤続年数が長くなるにつれてどのくらい給与が上がるのか、年収をアップさせる方法についても紹介するので参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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勤続年数別の平均年収
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」を基に、勤続年数別の平均年収を男女ごとに表1にまとめました。
表1
勤続年数 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1~4年 | 410万円 | 260万円 |
5~9年 | 480万円 | 292万円 |
10~14年 | 553万円 | 325万円 |
15~19年 | 632万円 | 363万円 |
20~24年 | 704万円 | 392万円 |
25~29年 | 756万円 | 450万円 |
30~34年 | 789万円 | 495万円 |
35年以上 | 684万円 | 388万円 |
全国平均 | 563万円 | 314万円 |
※国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」を基に筆者作成
男女ともに勤続年数が30~34年の年収が一番多く、男性が789万円、女性が495万円となっており、男女合計では712万円となっています。
また、勤続年数が35年を過ぎると給与が減少し始めます。定年後も働き続ける場合再雇用契約を結ぶことが多く、労働環境や待遇が定年前と変わるため給与は減少する傾向にあるようです。
昇給額1000~1万円、昇給率1~3%
株式会社エフアンドエムが2023年に行った「中小企業の昇給予定実態調査」によれば、1873社中76%にあたる1432社の企業が昇給を実施する予定と回答しています。
昇給を実施する予定と答えた企業1432社では、多くが月額ベースで平均1000円~1万円未満の昇給を考えていることが分かりました。また、昇給金額が決まっている企業994社の昇給率は、多くの企業が1~3%未満と答えていました。
年収をアップさせる方法
ここでは、収入を上げる方法を4つ紹介します。
●資格を取得する
●副業をする
●転職活動をする
●独立をする
資格取得によって、賞与が出る企業もあるため、直接年収アップにつながる資格がある場合は取得を目指すのも手段の一つです。また、もし将来転職したいと思った時にも、資格を所持していれば自分の強みにできます。
副業は、本業とは別の収入源を増やして、総合的な年収をアップさせることができます。ただし、副業を禁止している企業もあるため、まずは就業規則を確認しましょう。
転職は一気に年収のアップが見込めますが、転職先を手あたり次第に選ぶのはおすすめしません。自分の希望する業界や年収情報などの転職データをしっかり確認してから考えましょう。
独立してフリーランスで働くという選択肢もあります。収入が安定せずリスクは高いかもしれませんが、自分のペースで働いて、専門的なスキルや資格取得次第では多くの収入を得ることができる可能性もあるでしょう。
女性の平均年収は勤続30~34年で495万円
国税庁の調査データによると、女性は勤続年数30~34年で年収のピークを迎えます。ピーク時の平均年収は495万円なので、現在勤続10年で年収300万円の場合、そのうち年収500万円台を目指せる可能性はゼロではないでしょう。
また、勤続35年以上になると、昇給がストップして収入は下がり始める傾向にあります。ピークを迎える前に年収を上げたいという方は、現在の職場で評価されるような資格を取得したり、副業で収入源を増やしたり、思い切って転職することも検討してみるといいでしょう。
出典
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告- II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与 [勤続年数別の平均給与](21ページ)
株式会社エフアンドエム 中小企業総合研究所 中小企業の昇給予定実態調査(2023年度)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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