更新日: 2024.05.28 年収

年収「300万円」の30代平社員で、父から「うだつが上がらない」と言われます…同世代より低いのでしょうか?

年収「300万円」の30代平社員で、父から「うだつが上がらない」と言われます…同世代より低いのでしょうか?
30代で年収は300万円、なかなか昇進できずに平社員を続けている方もいるでしょう。
 
出世ができずに金銭的にもギリギリの生活をしている様子を見た親から、「うだつが上がらない」と言われることもあるかもしれません。
 
そこで今回は、30代の平均年収や出世意欲について調べてみました。
 
30代で年収を上げるためにできることもご紹介しますので、参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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30代で年収300万円は同年代の平均年収よりも低い?

30代平社員で年収300万円は、同年代の平均年収と比較して低いのか気になる方もいるでしょう。
 
国税庁長官官房企画課の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、30代の平均年収は以下の通りです。

・30~34歳:425万円(男:485万円/女:338万円)
 
・35~39歳:462万円(男:549万円/女:333万円)

同調査から、30代で年収300万円の場合は、30代前半で平均よりも125万円、30代後半では162万円も低いことが分かります。
 
男性の場合は平均よりも185万~249万円ほど低いため、親から「うだつが上がらない」と言われることもあるかもしれません。
 

30代の出世意欲はどれくらい?

30代で平社員でいるため、出世意欲がないと思われているケースもあるでしょう。
 
株式会社クロス・マーケティングが20~39歳を対象に実施した「若手社員の出世・昇進意識に関する調査」によると、出世意欲の有無に対する回答は以下の通りです。

・絶対に出世したいと思っている:12.0%
 
・できれば出世したいと思っている:28.8%
 
・出世にはあまりこだわっていない:43.4%
 
・出世はしたくないと思っている:15.8%

同調査から、出世へのこだわりがない若者は全体の59.2%を占めていることが分かります。
 
出世意欲のある若者のうち、希望する役職については「分からない・決めていない」が28.0%の最多で、明確な目標が決まっていない状況もうかがえます。
 
男女間や年代別にみると、出世意欲に差があることも明らかです。

・男性20代 絶対出世したい:22.4%/できれば出世したい:37.2%
 
・男性30代 絶対出世したい:11.6%/できれば出世したい:30.4%
 
・女性20代 絶対出世したい:6.0%/できれば出世したい:25.6%
 
・女性30代 絶対出世したい:8.0%/できれば出世したい:22.0%

男性に関しては、20代に出世意欲がある人は半数以上でしたが、30代になって出世意欲がなくなる傾向にあるようです。
 
出世したくない理由としては、以下の3点が挙げられます。

・ワークライフバランスのとれた生活をしたい
 
・責任の範囲が広がるのは嫌
 
・出世をしても給与・年収がそれほど上がらない

同調査から、出世意欲の有無は人によって異なり、男女間や年代によって差があることが分かります。
 

30代で年収を上げるためにできること

30代でも、出世をして年収を上げることは可能です。
 
例えば、現職場で目標を持って仕事に取り組めば、管理職への昇進を目指せるでしょう。
 
スキルを磨いたり資格を取得したりして、自己アピールをするのもいいかもしれません。
 
出世をするためには、売り上げ実績を上げたり、経費削減に貢献したりするなど、会社に利益をもたらす何らかの成果や結果が求められると考えられます。
 
すぐに昇進や昇給がかなわない場合でも、副業や投資などで収入を増やす方法もあります。
 
近年では副業を推進する会社も増えていますし、将来の資産形成のために投資をする方も増えているようです。
 
30代で年収300万円は、同年代の平均年収と比較しても低いため、いずれ転職も視野に入ってくるかもしれません。
 
年齢だけでなく、業界別の平均年収も比較して、今の会社で今後どれだけ収入アップが見込めるかをシミュレーションします。
 
見込みが薄い場合は、自身のスキルを評価してくれるほかの会社や、平均年収の高いほかの業種への転職を検討してもいいでしょう。
 

30代で年収300万円は平均よりも低いが、出世意欲があるなら昇進や転職を検討するのもあり

30代の平均年収は425万~462万円であり、300万円だと同年代の平均よりも低いことが分かりました。
 
出世意欲のある若者は全体の4割程度ですが、男女間や年代によって差があります。
 
30代で平社員の場合も、決して出世意欲がないとは言い切れません。
 
出世意欲のある人は、現職で昇進・昇給を目指して自己アピールや資格取得などさまざまな工夫ができるでしょう。
 
副業・投資で収入を増やしたり、自身を評価してくれる他社や他業種への転職にチャレンジしたりする方法も検討できます。
 
努力する姿を見せることが「うだつが上がらない」と嘆く父親を納得させることにもつながるかもしれません。
 

出典

国税庁長官官房企画課 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
株式会社クロス・マーケティング 若手社員の出世・昇進意識に関する調査(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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