姉の結婚相手は「国際弁護士」です。なんとなくすごそうなことは分かるのですが、普通の弁護士とどう違うのですか? 年収はどれくらい?

配信日: 2024.06.27

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姉の結婚相手は「国際弁護士」です。なんとなくすごそうなことは分かるのですが、普通の弁護士とどう違うのですか? 年収はどれくらい?
国際弁護士という言葉を見聞きしたことはありませんか? 国際弁護士が弁護士であることは分かるものの、「日本の弁護士とどう違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。本記事では、国際弁護士と日本の弁護士の違いについて紹介します。
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国際弁護士とは

国際弁護士とは、国際的な案件を扱う弁護士のことで、国際弁護士という名前の資格はありません。国際弁護士の弁護士資格は、「日本の弁護士資格のみを所有している場合」「日本と海外の弁護士資格を所有している場合」「海外の弁護士資格を所有している場合」の3パターンです。
 
日本の弁護士資格を保有している国際弁護士とは、日本に拠点を置きながら国際案件を多く取り扱う弁護士のことを指します。例えば、アメリカやカナダなどの国では、州ごとに法律が異なります。そのため、扱う案件によって各州の弁護士資格を持たなければなりません。日本と海外の弁護士資格を保有している国際弁護士方は多くないため、重宝されるでしょう。
 
海外の弁護士資格を保有している場合、日本で弁護士として活動するためには登録手続きが必要です。このような弁護士を外国法事務弁護士といいます。外国法事務弁護士は、自分が弁護士資格を有する国の法律と法律事務を扱います。
 

国際弁護士と一般的な弁護士の違い

国際弁護士と一般的な弁護士の大きな違いを3つ紹介します。
 

求められるスキル

国際弁護士として一番求められるスキルは語学力です。日本で弁護士の仕事をする場合、他国の言語は基本的に必要ありません。しかし、国際的な案件を取り扱う国際弁護士は、さまざまな国とコミュニケーションを取る必要があるため、高い語学力が必要です。
 

業務内容

国際弁護士の主な仕事内容は以下の通りです。

●国際的なトラブルによる法律相談
●国内外の企業取引
●国際的な契約書の作成
●国際裁判の弁護

主に日本と海外の法律が絡む案件を取り扱います。
 

年収

厚生労働省による職業情報提供サイトjobtagによると、弁護士の年収は1121万7000円です。一方、国際弁護士の明確な収入のデータはありません。しかし、国際法律案件を多く扱っている5大法律事務所の初年度の年収は、1000万円を超え、5年目には2000万円を超える場合もあるといわれています。
 
そのため、日本の弁護士よりも国際弁護士として働いている方のほうが、高い年収を得ている可能性は高いでしょう。
 

国際弁護士になる方法

国際弁護士になる方法として、日本でなる場合と海外でなる場合の2パターンを紹介します。日本で国際弁護士になる場合には、まず、弁護士資格を取得しなければなりません。その後、国際案件を多く取り扱う5大法律事務所に就職するのが一番の近道でしょう。
 
一方、海外で弁護士資格を取得する場合、日本とは弁護士の役割やなるための仕組みが異なります。そのため、現地の大学やロースクールに通うなど、その国の弁護士資格取得のために必要なプロセスをたどらなければなりません。
 
例えばアメリカのニューヨーク州の場合、試験合格後は、50時間の社会貢献活動や弁護士としての実務能力・職業倫理を満たす必要があります。外国の弁護士業務をメインとして行う場合は、各国での弁護士資格取得のための方法をよく調べておきましょう。
 

国際弁護士は資格ではなくあつかう案件によって呼ばれる

国際弁護士という資格が実際に存在するわけではありません。しかし、国際弁護士は日本の弁護士よりも国際的な業務が行え、収入も高い可能性がある魅力的な仕事です。グローバル化が進む現代社会では、今後ますます国際弁護士が活動する場は増える可能性があるでしょう。
 

出典

厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag 弁護士
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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