更新日: 2024.07.12 年収

ドライバー職で最も年収が高いのは「タクシー」「バス」「トラック」どの職種ですか?

ドライバー職で最も年収が高いのは「タクシー」「バス」「トラック」どの職種ですか?
ドライバーの仕事で代表的なのは「タクシードライバー」「バス運転手」「トラックドライバー」などです。
 
これらは、何となくどのような仕事をするか分かっているものの、どれくらいの年収かは知らない人も多いのではないでしょうか?
 
そこでこの記事では、タクシー・バス・トラックのドライバーがそれぞれいくらくらい年収をもらっているのか、また仕事内容や必要な資格についてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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ドライバー別平均年収と仕事内容

「タクシー」「バス」「トラック」それぞれの運転手は、仕事内容が異なり、年収にも違いがあります。それぞれの仕事内容と必要な資格・年収を比較してみましょう。
 

タクシードライバー

タクシードライバーに必要な資格は「普通自動車第二種免許」です。二種免許とは、営利目的で利用者を目的地まで乗せる場合に必要な資格で、通常タクシーは、普通自動車第二種免許で運転できます。車両の大きさによって、中型・大型が必要となる可能性もあるでしょう。
 
タクシードライバーの給与形態の多くは、売り上げや走行距離によって給料が変わる歩合制です。中には、基本給(固定給)+歩合制を採用している会社もあります。厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査によると、企業規模10人以上の会社におけるタクシードライバーの給与は以下の表1のようになります。
 
表1

給与 ボーナス 年収
(給与×12+ボーナス)
29万4100円 8万4100円 361万3300円

※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
年収はおよそ361万円で、国税庁が「令和4年分民間給与実態統計調査」で発表した、労働者の平均給与458万円を100万円近く下回っています。
 

バス運転手

バス運転手といっても、路線バスや高速バス・スクールバスなどさまざまな種類の職業があり、勤務時間や休日の取り方などは、それぞれの職種によって異なります。
 
これらの仕事は、営利目的で利用者を乗せるのか、非営利目的かによって必要な資格が異なります。営利目的の場合は、運転するバスのサイズに合わせた二種免許が必要です。非営利目的の場合は、一種免許でバスのサイズに合った免許が必要となります。
 
どちらにしても、大型免許まで取得しておいた方が仕事の幅が広がり、より給与の高い職業を選びやすくなるでしょう。バス運転手の平均年収は、表2のようになります。
 
表2

給与 ボーナス 年収
(給与×12+ボーナス)
29万3300円 46万7500円 398万7100円

※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
バス運転手の年収はおよそ398万円と、労働者の平均給与458万円より、60万円程度低い額となりました。
 

トラックドライバー

トラックドライバーは、「大型トラック(トレーラー、タンクローリーなどを含む)」と「大型以外のトラック」に分けられます。年収は以下の表3のとおりです。
 
表3

給与 ボーナス 年収
(給与×12+ボーナス)
大型車 36万6400円 37万6900円 477万3700円
大型車以外 32万9800円 42万1800円 437万9400円

※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
大型トラックはその他トラックと比較して、年収が40万円ほど高くなっています。その理由の1つとして「必要な資格」が挙げられます。
 
通常、トラックの運転をする際はトラックの大きさによって大型もしくは中型・普通自動車第一種免許が必要です。ただし、大型トラックの中には、タンクローリーやトレーラーなど、特殊な車両もあります。
 
これらの車両は「けん引免許」や運ぶ内容物によって「危険物取扱者」「高圧ガス移動監視者」といった資格が必要なこともあります。これらの特殊な資格を保有していることで、運転できる車両や運搬できる品目のバリエーションが増え、その分年収が高くなっていることが考えられるでしょう。
 

ドライバーの平均年収は大型トラックドライバーが最も高い

ドライバーには、タクシーやバス、トラックなどさまざまな種類があります。これらの中で、最も平均年収が高い職種は、大型トラックの運転手で、およそ477万円です。コロナ禍が原因で全体的に年収が下がっている可能性もありますが、唯一全労働者の平均給与458万円を超えています。
 
ドライバーの年収は、持っている資格によって変わってくることもあります。ドライバー職を目指す方は、運転する車両に合った運転免許を取得することで、年収アップも期待できるでしょう。希望する職種に必要な資格を見極めて、効率的に資格取得しましょう。
 

出典

e-Stat 政府統計の総合窓口 賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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